卓球は、使用するラバー(赤や黒色のゴムの部分)の種類によって、プレースタイルが大きく変わってきます。
今回は、「表ソフトラバー」を使用する方に対して、その特徴や特性をお伝えします。
裏ソフトラバーとは決定的に違うので、間違った打ち方や戦い方をしないようにしましょう。
→【期間限定】表ソフトラバーの特徴を知って卓球が上達する方法をすべて解説した全15話・4時間37分の無料動画レッスンを受け取る
もくじ
卓球・表ソフトラバーとは
卓球のラバーには、表ラバーと裏ラバーの2種類があります。
表ラバーは、表面に突起状のものがたくさんある、つぶつぶのラバーです。
表ソフトラバーの特徴
表ソフトラバーの特徴は、上の写真のように、表面につぶつぶの突起があることです。
ボールのスピードを出すことが得意なラバーで、相手の回転に影響されにくい性質を持っています。
なぜなら、表面がつぶつぶになっていることで、ボールに触れる面積が少なく、球離れが早いからです。
ゆえに、スマッシュや角度打ちがしやすいです。
そして、ツブが相手の回転を相殺するので、ナックル(無回転)ボールなどの変化球も出しやすいです。
表ソフトラバーの弱点
表ソフトラバーの弱点は、卓球台から離れてプレーすると、ボールの威力が激減することです。
前陣(台に近いところ)では、スピードの速さやナックルボールの変化で、相手を追い詰めることができるので、非常に有利です。
しかし、台から離れるとそういった強みを活かせません。
圧倒的に不利な状況になるので、必ず前陣でプレーすることがキモです。
→【期間限定】表ソフトラバーの強み・弱みを知って卓球が上手くなる方法をすべて解説した全15話・4時間37分の無料動画レッスンを受け取る
卓球・表ソフトラバーの種類
表ラバーには、「高弾性表ソフトラバー」「ハイテンション表ソフトラバー」「回転系表ソフトラバー」の、3種類があります。
これらを比較すると、以下のようになります。
回転のかかりやすさ | 回転系表ソフト > ハイテンション ≧ 高弾性 |
ボールの速度・弾み | ハイテンション > 高弾性 ≧ 回転系表ソフト |
扱いやすさ | 高弾性 > 回転系表ソフト = ハイテンション |
高弾性表ソフトラバー
表ソフトラバーの中で、ボールをコントロールしやすいものに「高弾性表ラバー」があります。
スマッシュの速さや、ナックル系のブロックで、相手を揺さぶることができます。
最も扱いやすく、表ソフトラバーの基本となるものです。
ハイテンション表ソフトラバー
表ソフトラバーの中で、非常に高い弾性があるものを「ハイテンション表ラバー」と言います。
ボールがよく弾むので、コントロールが難しいです。
テンポの速いプレーに、ナックルボールを混ぜて戦う上級者に人気です。
回転系表ソフトラバー
表ソフトラバーの中で、最もよく回転がかかるものが「回転系表ソフトラバー」です。
粒は少し大きめで、横方向に並んでいるのが、他との違いです。
性質が裏ラバーに近いので、スマッシュよりもドライブを多用する人向けです。
→【期間限定】自分に合う表ソフトラバーを選んで卓球が上達する方法をすべて解説した全15話・4時間37分の無料動画レッスンを受け取る
卓球・表ソフトラバーの技術とその打ち方
卓球は、使うラバーによって、同じ技術でもその扱いが変わってきます。
表ソフトラバーでの打ち方や、特性の使い方、試合での戦い方を紹介します。
表ソフトラバーでのドライブ
表ソフトラバーでの打ち方の一つに、「ドライブ」があります。「ドライブ」とは、下回転のボールを上回転(前進回転)にして、打ち返す打法です。
下回転は、バックスピンがかかった状態を指します。このボールが、相手のラケットに当たると、ポトっと下に落ちます。反対に上回転(前進回転)は、トップスピンがかかった状態を指し、相手のラケットに当たると浮いて、オーバーミスを誘えます。
下から上に、ボールをこすり上げるように打って、前進回転をかけます。このドライブは、ボールが触れる面積の多い、裏ソフトラバーの方がやりやすい技術です。
しかし、表ソフトラバーでも、回転のかかったドライブを打つことは可能です。
瞬間的に強い力で、回転をかけられるように練習しましょう。
表ソフトラバーでの角度打ち/ミート打ち
「角度打ち(=ミート打ち)」とは、下回転のボールを、弾くように強打する打ち方です。これは、表ソフトラバー特有のものです。
ボールが自陣コートにバウンドしてすぐの、高いところでボールを捉え、しっかりと振り抜くようにスイングします。
ボールを打つ瞬間、ラケットの面の角度を変えないようにするのが、大きなポイントです。
相手の回転に影響されにくい、表ソフトラバーの特徴を最大限に活かした打法です。
表ソフトラバーでのバック(ショート)
「ショート」は、バック側(右利きの方なら、自陣コートの左側)に飛んで来たボールを、コンパクトなスイングで返球する打ち方です。
打点を落とさずに打って、次のラリーにつなげます。ラバーの性質ゆえ、自動的にナックルボールになることもあり、相手のミスを誘うこともできます。
バックハンドドライブを打つには向いてないので、注意しましょう。
表ソフトラバーでのツッツキ
「ツッツキ」とは、下回転のボールを、下回転で打ち返す打法です。
角度打ちやドライブなどの、強打ができずに凌ぐ場合や、相手に打たせたい時に有効です。
ラバーの性質から、基本的にはナックル気味のボールになります。それゆえ、相手が同じようにツッツキをすると、浮いたボールが返ってきます。それを狙うのが、メジャーな戦い方です。
また、ボールがラケットに当たる瞬間に、強くグリップを握ることで、下回転をかけることもできます。
攻撃的なツッツキもできますが、あくまで繋ぐ時の技術です。ナックル と下回転、両方のツッツキができれば、心強いです。
表ソフトラバーでのブロック
ブロックは、相手のドライブやスマッシュなどの、強打を止める打ち方です。
ラケットの角度を決めて、グリップの力を抜いて当てるだけです。表ソフトラバーの特徴が活かされて、ナックルボールでの返球となります。
さらにボールがラケットに当たる瞬間に、少し上から下にラケットを動かすと、より強烈なナックルボールになります。
ブロックは守りの要となる技術なので、しっかり習得しておきましょう。
表ソフトラバーでのサーブ
表ソフトラバーでのサーブは、その特性ゆえに回転はかかりにくいです。それでも、回転のかかったサーブを出すことは可能です。
回転をかける時は、ボールがラケットに当たる瞬間に、強く速くグリップを握るようにします。握る直前まで、力を最大限に抜いておくことも、強い回転をかける秘訣です。
回転量の幅が小さいので、どんなサーブなのか、相手に気づかれにくくする工夫も必要です。バックスイングやサーブをした後の動作を、同じにしておくといいです。
表ソフトラバーでのレシーブ
表ソフトラバーでのレシーブは、裏ラバーに比べてやりやすいです。
なぜなら、相手の回転の影響を受けにくいからです。また、変化をつけにくい短い(ネット際の)サーブのレシーブも、ナックルボールで返すことができます。
予想に反するボールを打てるので、相手が3球目攻撃(サーブを1球目、レシーブを2球目とカウントして、3球目に攻撃をすること)をやりにくいです。
そういったことからも、表ソフトラバーは、レシーブがしやすいラバーです。
表ソフトラバーでのフリック
「フリック」とは、台上におけるネット際のボールを、はらうように打つ技術です。
これは、下回転のネット際のサーブや、台上で2バウンドするストップボールに対して有効です。
相手に3球目攻撃やドライブをさせないよう、ナックルボールで返球後、自分の得意なラリーに持ち込みましょう。
表ソフトにとって、有利な展開にさせる技術の一つです。
→【期間限定】表ソフトラバーの特徴を活かした打ち方で卓球が上手くなる方法をすべて解説した全15話・4時間37分の無料動画レッスンを受け取る
まとめ
ここまで紹介したように、表ソフトラバーには、特徴や特性があります。
それらを活かした打ち方や戦い方をして、実力をアップさせていって下さいね。
最後までお読み下さり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
→【期間限定】表ソフトラバーのメリットを最大限に活用して卓球が上達する方法をすべて解説した全15話・4時間37分の無料動画レッスンを受け取る