卓球において、ドライブは攻撃の要となる技術です。また、大きな得点源にもなります。
ただ、ひと口に「ドライブ」と言っても、様々なものがあります。回転・スピード別にすると6種類、技術・スタイル別にすると3種類、合計9種類があります。
今回は、そんな9種類のドライブについて、紹介します。記事を読むことで、状況に応じた的確なドライブを打ち、試合を優位に展開にすることが可能となります。
どうぞ最後まで、お付き合いください♪
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もくじ
卓球ドライブの種類:回転・スピード別
まずは、回転・スピード別に、ドライブの種類を解説します。これには、以下の6つがあります。
・パワードライブ
・スピードドライブ
・ループドライブ
・カーブドライブ
・シュートドライブ
・ナックルドライブ
これらの特徴を図で表すと、次のようになります。
縦軸は上回転の強さ、横軸はスピードの速さを表しています。
それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。
パワードライブ(回転+スピード)
1つ目は、パワードライブです。
これは、回転のかかった速さのあるドライブです。ドライブの中で最も威力があり、万能で理想的な技術です。
一般的には、回転量とスピードは相反します。回転量の多いドライブはスピードが遅く、スピードの速いドライブは回転量が少ないです。
しかし、パワードライブは、これらを両立するものです。難易度の高い技術ですが、習得すれば強力な武器になります。
そして、前陣・中陣・後陣のどこのポジションからでも打てます。主に、高さのあるボールや弱い下回転のものに対して、使われます。
3球目攻撃やラリーで攻めて得点したり、相手にプレッシャーを与えたりできます。世界のトップレベルの試合でも、パワードライブが頻繁に使われています。
このように、パワードライブは回転量とスピードを併せ持つ、最も威力のあるものです。
パワードライブの打ち方はこちら↓
卓球パワードライブの打ち方とコツ!爆発的威力〜最強ドライブ伝説〜
スピードドライブ(スピード重視)
2つ目は、スピードドライブです。
これは、スピードの速いドライブを指します。回転よりも速さに特化したもので、攻撃力と得点力が高いです。「一撃必殺技」とも言える技術です。
打点は、頂点または頂点前です。これが遅くなると、威力は半減します。
パワードライブと同様に、主に高さのあるボールや、弱い下回転のものに対して使われます。
また、下図のように、ボールの軌道は直線的です。
直線的な軌道だと、オーバーミスやネットミスをしやすいです。ゆえに、安定性にはやや欠けますが、ミスをしなければ比較的得点しやすいです。
振り抜く動きが大きくなるので、次のボールに素早く備えることが必須となります。スピードが速い分、相手にブロックやカウンターをされると、リターンも速くなることを忘れてはいけません。
このように、スピードドライブは、回転よりもスピードに重点を置いたドライブです。
スピードドライブの打ち方はこちら↓
ループドライブ(強い回転)
3つ目は、ループドライブです。
これは、回転に特化したドライブです。強い回転がかかっている反面、スピードは遅いです。山なりの軌道をとるのが、特徴です。
攻撃力はあまりなく、守備的なドライブです。使い方次第で相手の意表をつくことができ、トリッキーでもあります。
これは、強打しにくい強い下回転のボールや、低いボールに対して使われます。また、ラリーのテンポやタイミングを狂わすためにも、用いられます。
スピードがない分、しっかりと回転をかける必要があります。そして、狙い打ちされないように、相手のバック側・ネット付近を狙うなど、コースにも気を遣わなければなりません。
このように、ループドライブは、強い回転のかかった山なりの軌道のドライブです。
ループドライブの打ち方はこちら↓
卓球ループドライブのコツと打ち方!9個のコツを抑えて完全マスター
カーブドライブ(左に曲がる)
4つ目は、カーブドライブでです。
これは、下図のように、バウンドしてから左方向に曲がるものです。ドライブの上回転に、左横回転を加えたものです。
ボールが大きく曲がるので、相手はタイミングがとりにくくなります。また、ループドライブのように山なりの軌道かつ、曲がるボールにすることもあります。
ただ、横回転を加えることでスピードは少し遅くなります。なので、相手が構えているコースに打ってしまうと、カウンターされるリスクがあります。
そこで、相手がバック側に寄っているときに、フォアにこれを打つと良いです。
もしくは、バウンドして曲がった先が、相手のミドルになるように打つと良いです。そうすると、次を相手のフォアもしくはバックに攻める戦術が取れます。
このように、カーブドライブとは、バウンドしてから左に曲がるドライブです。
カーブドライブの打ち方はこちら↓
シュートドライブ(右に曲がる)
5つ目は、シュートドライブです。
これは、バウンドしてから右方向に曲がるものです。ドライブの上回転に、右回転を加えたもので、得点力のあるものの1つです。
カーブドライブと同様に、バウンドしてからボールが曲がります。このため、相手にタイミングをとりづらくさせる効果があります。
これは、相手がフォア側へ寄っているときに、バックに打つと良いです。台の外側に曲がるので、相手はすごく打ちにくくなります。
このシュートドライブは、色々な場面で使える、使い勝手のいい技術です。なぜなら、様々な打点や体勢から打てるからです。
頂点や頂点前を捉えて打つと、決定力のあるボールになります。反対に、打点を遅くしてフェイントをかけることもできます。
また、窮屈な体勢を解消しながらでも打てます。例えば、ミドルに打たれて詰まったときや、回り込もうとして間に合わなかったときなどです。
このように、シュートドライブとは、バウンドしてから右に曲がるドライブです。
シュートドライブの打ち方はこちら↓
卓球シュートドライブの打ち方と曲げる3つのコツ!意外なメリットも
ナックルドライブ(無回転)
ナックルドライブは、無回転のドライブです。
相手コートに、ぽとりと落ちるような軌道をとります。バウンド後に、ボールは失速します。
無回転なので、単体では威力がありません。回転のかかったドライブと組み合わせることで、相手のミスを誘えます。
具体的には、パワードライブやスピードドライブで、相手の位置を後ろに下げておきます。そのラリーの中に、ナックルドライブを混ぜることで、相手の体勢を崩せたり、ミスを誘えたりします。
このように、ナックルドライブは、無回転のドライブです。
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卓球ドライブの種類:技術・スタイル別
次は、技術・スタイル別に、ドライブの種類を解説します。これには、以下の3つがあります。
・カウンタードライブ
・台上ドライブ
・バックハンドドライブ
それぞれについて、詳しく解説していきます。
カウンタードライブ
カウンタードライブとは、相手のドライブに対して、ドライブを打ち返すものです。
難易度が高く、上級者向けの技術です。回転量、球種、コースをしっかり判断できて、初めて打てます。
打点は、バウンドしてすぐの、上がりかけを打つ必要があります。高度な判断能力と、反射神経が求められます。また、ラケットの角度もシビアに調整しなければなりません。
このように、カウンタードライブは相手のドライブに対して、ドライブを打ち返すものです。
カウンタードライブの打ち方はこちら↓
卓球カウンタードライブの打ち方とコツ!戦術パターン・練習方法まで
台上ドライブ
台上ドライブとは、台上で打つドライブのことです。
自陣コートでの2バウンド目が、台から出るか出ないかといった、ギリギリの長さのボールを打ちます。
台上の短いボールを打つ技術に、フリックがあります。これとの大きな違いは、2つあります。
1つ目は、打球前にバックスイングが必要なことです。2つ目は、スイングが大きいことです。
フリックでは、コンパクトなスイングで、ボールを弾いて打ちます。しかし、台上ドライブでは、擦るようにして回転をかけて打ちます。なので、バックスイングと大きなスイングが必要となります。
通常のドライブよりも回転をかけにくいため、難易度は高めです。打てるか否かの判断が難しい上に、スイング方向やラケットの角度など、気をつけるポイントも多くあります。
元々は、中国で開発された粘着系ラバーの特性を生かすために、開発された打ち方です。そのため、使用する用具の制約を受けやすい技術です。
しかし、これができるようになれば、攻撃の幅が大きく広がります。
このように、台上ドライブは、台上で打つドライブのことです。
台上ドライブの打ち方はこちら↓
卓球台上ドライブの打ち方とコツ〜チャンスは絶対に逃さない!〜
バックハンドドライブ
バックハンドドライブは、バックハンドで打つドライブのことです。
ラケットの裏面で打つ技術なので、主にシェークハンドで使用される打法です。横回転がかかりやすく、相手のミスを誘うことができます。
ただ、フォアハンドよりも、難易度は高くなります。
なぜなら、体の使い方が異なり、可動域も狭いからです。なので、得意・不得意が大きく分かれます。
攻撃的なバックドライブを打つのはむずかしく、ラリーで先手を取るにとどまります。
しかし、練習を積んで威力のあるバックドライブを打てるようになれば、得点することも可能です。これができると、攻撃パターンや得点パターンが一気に増えるので、戦術の幅が広がります。
このように、バックハンドドライブは、バックハンドで打つドライブのことです。
バックハンドドライブの打ち方はこちら↓
卓球バックハンドドライブのやり方・打ち方/コツ/フォーム、練習はループから
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まとめ
今回は、卓球のドライブの種類について解説しました。
回転・スピード別に分けると、以下の6種類のものがあります。
・パワードライブ(回転+スピード)
・スピードドライブ(スピード重視)
・ループドライブ(強い回転)
・カーブドライブ(左に曲がる)
・シュートドライブ(右に曲がる)
・ナックルドライブ(無回転)
また、技術・スタイル別に分けると、以下の3種類のものがあります。
・カウンタードライブ
・台上ドライブ
・バックドライブ
ドライブは、スマッシュに負けず劣らず、強力な得点源になります。なので、相手のボールの回転や高さ、自分の戦術・作戦に合わせて、これらを使い分けましょう。
的確なドライブを打ち分けられるように、ぜひ練習してくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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