卓球において、ドライブは非常に重要です。
なぜなら、3球目攻撃やラリーでの使用頻度が高いからです。また、これをはじめとして、試合が展開されていく場面も多いです。
安定的なドライブができると、選択肢が広がり、格上の相手にも向かっていけます。これは、ぜひ鍛え抜くべき技術です。
今回は、そんなドライブの19の練習方法を紹介します。レベルを問わず、様々なメニューをこなすことが、上達のカギです!
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卓球 ドライブの練習方法【多球練習編】
まずは、多球練習でのドライブの練習方法を紹介します。
多球練習とは、相手にボールを連続的に出してもらって打つ練習のことを言います。これにより、1つの技術やパターンを集中的に磨くことができます。
たくさんのボールを使って行うので、ミスをしてもボールを拾いに行ったり、サーブからラリーをやり直したりする手間と時間が省けます。
なので、この練習では基礎の習得や技術の強化、ミスを減らしたいときに効果的です。
上回転をドライブで打つ練習方法
まずは、上回転のボールをドライブで打つ練習方法を紹介します。上回転とは、フォアハンドのラリー時の、前進回転のことです。
1.相手に、フォアへ上回転のボールを出してもらいます。
2.これを、フォアドライブでクロスに返球します。
そして、この1と2を繰り返すようにします。
この練習で、ドライブの回転のかけ方を覚えましょう。
フォームや打ち方をチェックしながら、反復練習をします。ここでは、しっかり相手のコートに入れることや、低い軌道で打つことよりも、回転をかけることを優先してください。
このように、相手に上回転のボールを打ってもらい、ドライブでクロスに返球する練習があります。ドライブの基本を学んで、定着させる練習方法です。
下回転をドライブで打つ練習方法
次に、下回転のボールをドライブで打つ練習方法を紹介します。
1.相手に、下回転のボールをフォアへ出してもらいます。
2.フォアドライブでクロスに打ちます。
1と2を、何度も繰り返します。
この練習では、下回転に負けないように、上回転をしっかりかけてドライブを打ちます。ネットミスをしないように、気をつけましょう。
下図のように、バウンドの頂点もしくは頂点直後を、斜め下から斜め上方向にこすりあげるようにして打ちます。
体全体をしっかり使って打つことも、体に覚えさせます。
このように、相手に下回転のボールを打ってもらい、ドライブする練習をします。ドライブ習得の要となる、練習メニューです。
ドライブでコースを打ち分ける練習方法〈上回転・下回転〉
ドライブの基本が習得できたら、コースを打ち分ける練習をします。
1.相手に、フォアへ上回転のボールを出してもらいます。
2.フォアドライブでクロスに打ちます。
3.相手に、フォアへ上回転のボールを出してもらいます。
4.フォアドライブでストレートに打ちます。
これら1〜4を繰り返します。
この練習では、コースの打ち分けを覚えます。
ボールを出してもらうのは、フォア側にのみです。これをドライブして、クロスとストレートを交互に打ち分けましょう。
ストレートは距離が短いので、下図のように、相手コートの真ん中からネットに近いほうを狙うといいです。
打ち分けができるようになると、ラリー展開・戦術の幅が広がります。上回転のボールに対応できるようになったら、下回転も出してもらって同じ練習をします。
これが、ドライブのコースを打ち分ける練習方法です。
2点フットワークでドライブを打つ練習方法〈上回転・下回転〉
1コースでドライブが打てるようになったら、今度はフットワークで練習します。
フットワークとは、動いて打つことや、その際の足さばきのことを言います。
まずは、フォアとミドルの2点フットワークです。
1.相手に、上回転のボールをフォアに出してもらいます。
2.クロスにドライブで打ちます。
3.相手に、上回転のボールをミドルに出してもらいます。
4.クロスにドライブで打ちます。
これら1〜4を繰り返します。
これにより、動いて打っても、安定したドライブができるようになります。同時に、フットワークも練習できます。
フォアとミドルの2点は、試合でよくドライブを打つ位置なので、意識しながらやりましょう。また、上回転だけでなく下回転も出してもらい、同様の練習をします。
これが、2点フットワークでのドライブの練習方法です。
3点フットワークでドライブを打つ練習方法〈上回転・下回転〉
2点の次は、3点フットワークでドライブを練習します。
1.相手に、上回転のボールをフォアに出してもらいます。
2.クロスにドライブで打ちます。
3.相手に、上回転のボールをミドルに出してもらいます。
4.クロスにドライブで打ちます。
5.相手に、上回転のボールをバックに出してもらいます。
6.回り込んで、フォアドライブでクロスに打ちます。
7.相手に、上回転のボールをミドルに出してもらいます。
8.クロスにドライブで打ちます。
これら1〜8を繰り返します。
この練習では、2点フットワークのものと同様に、動いて打つドライブの精度を上げます。
バックのボールは、回り込んでしっかり打ちましょう。同様の方法で、下回転のボールも出してもらい、練習します。
これが、3点フットワークでのドライブの練習方法です。
上・下回転を交互にドライブする練習方法
次は、上・下回転のボールを、交互にドライブする練習方法です。
1.相手に、上回転のボールをフォアに出してもらいます。
2.ドライブでクロスに打ちます。
3.相手に、下回転のボールをフォアに出してもらいます。
4.ドライブでクロスに打ちます。
これら1〜4を繰り返します。
この練習では、打ち方を切り替えて、ドライブが打てるようにします。上・下回転どちらのボールにも、素早く対応できるようにしましょう。
これが、上・下回転を交互にドライブする練習方法です。
オールフォアでドライブを打つ練習方法〈上回転・下回転〉
ここまでの練習方法がひと通り終わったら、オールフォアでドライブを練習します。
1.相手に、ランダムなコースに上回転のボールを出してもらいます。
2.すべてフォアドライブで打ち返します。
この練習では、判断能力や反応速度を鍛えます。
バックに来たボールを回り込んで打つには、スピーディーな判断と動きが必要です。まずは、ゆっくりボールを出してもらいましょう。慣れてきたら、スピードを速めてもらいます。
上回転だけでなく、下回転のボールも出してもらい、同様の練習をします。できるようになったら、上回転と下回転を混ぜてもらいます。
これが、オールフォアでのドライブの練習方法です。
オール・両ハンドでドライブを打つ練習方法〈上回転・下回転〉
最後に、オール(すべてのコース)で、両ハンドドライブを打つ練習方法です。
1.相手に、ランダムにボールを出してもらいます。
2.フォアドライブ、またはバックドライブで打ちます。
この練習では、先ほどと同様に、判断能力や反応速度を鍛えます。
どこまでのボールをフォアドライブで打つか、どこからをバックドライブにするかといった、判断をするトレーニングです。
これが、オールで両ハンドドライブを打つ練習方法です。
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卓球ドライブの練習方法【ステップアップ編】
ここからは、「ステップアップ編」です。実戦を意識したドライブの練習方法を、紹介します。
ツッツキをドライブで打つ練習方法
まずは、ツッツキをドライブで打つ練習方法を紹介します。
1.バッククロスのコースで、バックのツッツキでラリーします。
2.2〜3本打ったら、バックハンドか、もしくは回り込んでフォアでドライブをします。
この練習では、ツッツキ合いのラリーを打破するように、ドライブを打ちます。
試合では、お互いにツッツキをして、膠着(こうちゃく)した状態になることがよくあります。これは、そういった展開を打開するための練習方法です。試合でのラリーを想定して、取り組みましょう。
これが、ツッツキをドライブで打つ練習方法です。
変化のあるツッツキの中から、ボールを選んでドライブを打つ練習方法
次に、変化のあるツッツキの中から、ボールを選んでドライブを打つ練習方法を紹介します。
1.バッククロスのコースで、バックのツッツキでラリーをします。
2.相手に、ツッツキを短く止めたり、長く出したりするなど、変化をつけてもらいます。
3.タイミングを見計らい(ボールを選んで)バックハンドでドライブ、もしくは回り込んでフォアでドライブを打ちます。
この練習では、相手のツッツキを見極めて、ドライブを打てるようにします。
短い・長いもの、サイドを切る(左に曲がる)ものなど、長さや球質に変化をつけてもらい、それらに対応しましょう。ドライブだけでなく、打つ・打たないを判断する練習にもなります。
ラリーではドライブを打とうとしても、打てないことがあります。思ったより厳しいコースにボールが来たり、回り込むのが間に合わなかったりした場合です。そんなときは、とっさに打ち方を変えて、再度ツッツキで返球します。こういうときにミスをしないことが、試合ではとても大事です。
これが、色々なツッツキの中で、打つボールを選んでドライブをする練習方法です。
連続ドライブの練習方法(バッククロス)〈上回転〉
続いて、相手にバッククロスのコースでブロックしてもらい、連続してドライブをする練習方法を紹介します。
1.バッククロスのコースで、自分はフォアハンド、相手はバックハンドでラリーをします。
2.バックからフォアハンドでドライブを打ちます。
3.相手に、ブロックで返球してもらいます。
1〜3のラリーを続けます。
この練習では、連続して安定したドライブを打てるようにします。
バッククロスのコースに限定し、ドライブ・ブロックする人を固定して、練習します。試合でも、連続的にドライブを打つ場面は多々あります。安定したドライブができることは、近代卓球では必須です。
慣れてきたら、相手のブロックに変化をつけてもらいましょう。カットやカウンターなど、どんなものにも対応して、ドライブできるようになりましょう。
これが、バッククロスでの、連続ドライブの練習方法です。
連続ドライブの練習方法(フォアクロス)〈上回転〉
先ほどと同様に、相手にフォアクロスのコースでブロックしてもらい、連続してドライブをする練習方法です。
1.フォアクロスで、お互いフォアハンドでラリーをします。
2.フォアハンドでドライブを打ちます。
3.相手に、ブロックで返球してもらいます。
1〜3のラリーを続けます。
この練習では、バッククロスと同様に、フォアクロスでも安定した連続ドライブが打てるようにします。
慣れてきたらブロックに変化をつけてもらい、より実戦を意識した内容にしましょう。
これが、フォアクロスでの、連続ドライブの練習方法です。
コースを切り替えてドライブを打つ練習方法〈上回転〉
最後は、コースを切り替えて、ドライブを打つ練習方法です。
1.フォアクロスにドライブを打ちます。
2.相手に、フォアハンドでブロックし、フォアに返球してもらいます。
3.フォアストレート(相手のバック)にドライブを打ちます。
4.相手に、バックハンドでブロックし、ストレートに返球してもらいます。
これら1〜4を繰り返します。
この練習では、コースの切り替え能力を強化します。
クロスとストレートに、ドライブを打ち分けます。精度の高いドライブ・コースで、ラリーを続けてみましょう。
これが、コースを切り替えてドライブを打つ練習方法です。
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卓球ドライブの練習方法【試合さながら編】
そして、ここからは「試合さながら編」です。より実戦に近い形での、ドライブの練習方法を紹介します。
3球目攻撃でフォアクロスドライブを打つ練習方法
まず、3球目攻撃で、フォアクロスドライブを打つ練習方法を紹介します。
1.下回転サーブを、相手のバックに出します。
2.相手に、フォア側へツッツキで返球してもらいます。
3.フォアクロスへドライブを打ちます。
4.相手に、フォアハンドでブロックしてもらいます。
この後のラリーはフォアクロスで、ドライブ・ブロックを連続して行います。
この練習では、3球目攻撃でドライブを打つことが、一番のポイントです。なぜなら、これが試合で最も多いパターンだからです。
3球目は得点するつもりで、しっかりドライブを打ち、攻めましょう。それがブロックされても、次をミスしてはいけません。3球目の後の、体勢の立て直しも練習します。
これが、3球目攻撃で、フォアクロスドライブを打つ練習方法です。
2点フットワークでドライブを打つ練習方法〈上回転〉
次は、フォア・バックの2点フットワークで、ドライブを打つ練習方法を紹介します。
1.相手に、上回転のボールをフォア側に出してもらいます。
2.フォアドライブで、ストレートに打ちます。
3.相手に、ブロックでバック側に返球してもらいます。
4.回り込んで、フォアドライブでクロスに打ちます。
これら1〜4を繰り返します。
この練習では、フォアドライブを安定化させ、左右のフットワークを強化します。同時に、下半身の筋力強化にもなります。
フットワークに気を取られると、ドライブの回転量が少なくなりがちです。動いて打っても、ドライブの威力が落ちないように注意しましょう。
これが、2点フットワークで、ドライブを打つ練習方法です。
フォア・バックの切り替えでドライブを打つ練習方法〈上回転〉
続いて、フォア・バックの切り替えで、ドライブを打つ練習方法を紹介します。
1.相手に、上回転のボールをフォア側に出してもらいます。
2.フォアドライブで、ストレートに打ちます。
3.相手に、ブロックでバック側に返球してもらいます。
4.バックドライブで、クロスに打ちます。
これら1〜4を繰り返します。
この練習では、フォアドライブとバックドライブの両方を、安定して打てるようにします。
フォアとバックのドライブの切り替えは、慣れるまではゆっくりのテンポでやるといいです。徐々に、実戦に近いものにしていきます。難易度の高い練習メニューなので、ラリーが続かないようなら多球練習で取り組むことを、おすすめします。
これが、フォア・バックの切り替えで、ドライブを打つ練習方法です。
バック2本の後に、フォアへ飛びついてドライブを打つ練習方法〈上回転〉
バックで2本打った後に、フォアへ大きく飛びついてドライブを打つ練習方法を紹介します。
1.相手に、バックからクロスに上回転のボールを出してもらいます。
2.これをバックドライブ、もしくはショートでクロスに打ちます。
3.相手に、バックに返球してもらいます。
4.これを回り込んで、フォアドライブでクロスに打ちます。
5.相手に、ストレートにブロックしてもらいます。
6.飛びついてフォアハンドドライブし、ストレートに打ちます。
これら1〜6を繰り返します。
この練習では、バックからフォアに大きく飛びついて打つドライブを、強化します。
攻撃的かつ、実戦的なパターンです。飛びついてドライブした後も、すぐに体勢を整えましょう。どんなときも「ボールは返ってくる」意識で、取り組んでください。
これが、バックで2本打った後に、フォアへ大きく飛びついてドライブを打つ練習方法です。
フォア2本の後に、バックドライブを打つ練習方法〈上回転〉
フォアで2本ドライブを打った後に、バックドライブを打つ練習方法を紹介します。
1.相手に、フォア側に上回転のボールを出してもらいます。
2.フォアドライブで、クロスに打ちます。
3.相手に、フォア側にブロックしてもらいます。
4.もう一度、フォアドライブでクロスに打ちます。
5.相手に、バック側に返球してもらいます。
6.バックドライブで、ストレートに打ちます。
7.相手に、フォア側にブロックしてもらいます。
これら1〜7を繰り返します。
この練習では、実戦に近い形で、フォアドライブの連打を強化します。
試合では相手にしのがれて、長くしつこいラリーになることはよくあります。こういった場面を想定して、取り組んでください。
さらに実戦的にするには、相手にバック側へ返球してもらうタイミングをランダムにするといいです。いつバックに返球されるか分からないので、緊張感がアップします。
これが、フォアで2本ドライブを打った後に、バックドライブを打つ練習方法です。
台の2/3でランダムオールフォアでドライブを打つ練習方法〈上回転〉
最後に、台の2/3でランダムオールフォアで、ドライブを打つ練習方法を紹介します。
1.相手に、フォアからミドルのエリア(台の2/3)にボールを出してもらいます。
2.すべてをフォアドライブで、相手のバック側へ打ちます。
この練習では、フットワークを強化します。
フォアからミドルの間の、ランダムなボールに対して、安定的にドライブを打てるようにします。多球練習で実践してもOKです。
ボールが来る範囲が限られていても、ランダムなので判断力や反応速度も鍛えられます。
これが、台の2/3で、ランダムオールフォアでドライブを打つ練習方法です。
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まとめ
ここまで紹介したように、ドライブの練習方法は数多くあります。
技術レベルに関わらず、まんべんなく色々なメニューに取り組むことが、上達の近道です。基本練習と同時進行で、やっていきましょう。
ドライブのレベルが上がると、選択肢が広がります。これにより、堂々と自信を持って戦うことが可能になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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