卓球で、気になるのがルールとマナーです。いざ試合になってから慌てないように、事前にきちんと確認しておきましょう。
今回の記事では、卓球の試合のルールと、マナーについて解説します。
どうぞ最後まで、お付き合いください♪
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もくじ
卓球・試合のルール
卓球の試合のルールには、大きく分けて以下のカテゴリーがあります。
・試合形式とルール
・ラケットのルール
・サーブのルール
・促進ルール
・その他のルール
それぞれについて、詳しく解説していきます。
試合形式とルール
卓球は、シングルス・ダブルス・男女すべて、以下の形式とルールで試合をします。
・1セットは11点
・5セットマッチ、3セット先取(7セットマッチは、全国大会や国際大会などのシングルスのみで適用)
・サーブは2本交代
・10−10(デュース)以降は、2点差をつけたほうが勝ち
・デュースになるとサーブは1本交代
・1セットが終わるとチェンジコートをする
・最終セットでは、どちらかの選手が5点取ったらチェンジコート
ダブルス・団体戦は試合時間が長くなるので、大会の規模に関係なく5セットマッチです。団体戦は4シングルス・1ダブルスの5試合のうち、3勝したほうが勝ちです。
詳しい試合形式や、ダブルス・団体戦のルールについては、これら↓の記事で解説しています。
卓球ダブルスのルール!サーブレシーブの順番やローテーションを図解
以上が、卓球の試合形式とルールです。
ラケットのルール
卓球のラケットには、以下のようなルールがあります。
・J.T.T.A.A.刻印と、メーカー名の表示が必要
・ラケットの素材は85%以上が天然木であること
・ラケットに貼っているラバーの色は、赤と黒
・ラバーはラケットに対して、過不足のないように適切に貼る
・ラバーがはがれているのはダメ
・ラバーの厚さは、接着層を含めて4.0mmまで
・ラバーの表面は平坦であること
・ラバー表面の光沢は基準以内に
・補助剤や有機溶剤性接着剤は禁止
詳しい規定については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
卓球専門店で購入したラケットやラバーは、基本的に問題ありません。大きさや、貼り方にさえ気をつければ大丈夫です。
また、卓球ではラケットの大きさに関するルールはありません。なので、上記の規定をクリアしていれば、どんな大きさのものでもOKです。
以上が、ラケットに関するルールです。
サーブのルール
卓球のサーブには、以下のようなルールがあります。
・相手が構えたのを確認する・サーブを出す前にいったん静止する・手の平を開いてトスをする
・トスの高さは16cm以上、ほぼ垂直にあげる
・トスをあげて、ボールが落ちてきたところを打つ
・2度打ちやラケット以外の部分に当たるのはダメ
・台の上で打たない
・ボールがラケットに当たる瞬間を隠さない
・自分のコートにワンバウンドさせてから、相手コートに入れる
・空振りは失点
・シングルスでは、どの位置からどのコースにサーブを出してもOK
・ダブルスでは、下図のように、お互いのコートの右半面・クロス(赤色部分)のみに出す
・サーブがネットに当たって、相手コートに入った場合はやり直し、自分のコートに戻った場合は失点
サーブについては、最も細かく、数多くのルールがあります。こちら↓の記事で詳しく解説しています。
卓球のサーブのルール順番や位置、ダブルスは対角線の斜めクロスに!
以上が、サーブに関するルールです。
促進ルール
促進ルールは、試合時間が長引いた際に適用されるものです。これには、以下のようなルールがあります。
・1セットで10分が経過し、そのときの両者の合計得点が18点未満の場合に、促進ルールが適用される
・サーブは1本交代に変更
・サーバーは、13回打つまでに得点できないと失点する
・レシーバーは、13回目に打つボールを返球できれば得点になる
・一度適用された促進ルールは、最終セットまで続く
促進ルールついては、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
以上が、卓球の促進ルールです。
その他のルール
その他にも、卓球には以下のようなルールがあります。
・タオルの使用は、両者の点数の合計が、6の倍数のときのみ可能
・1セットごとに1分間の休憩が可能
・タイムアウトは1試合に1回・1分以内
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卓球・試合のマナー
卓球の試合でのマナーは、暗黙のマナーを含め、大きく分けると以下の5つがあります。
・ネットインやエッジで得点したらひと言謝る
・ネットインやエッジで得点してもよろこばない
・相手のサーブミスをよろこばない
・暗黙のマナー・0点で勝ってはいけない
・バッドマナーにはイエローカードやレッドカード
それぞれについて、解説します。
ネットインやエッジで得点したらひと言謝る
卓球の試合では、ネットインやエッジで得点したら、相手にひと言謝るのがマナーです。
「ネットイン」は、打ったボールがネットに当たってから、相手コートに入ることを指します。
「エッジ」は、台の角に当たって入ることを言います。どちらも有効で、正しい返球として認められています。
これらは偶発的に起こり、ボールの軌道が大きく変わります。なので、相手はこれを打ち返すことが、非常にむずかしいです。ゆえに、相手に不利な状況を与えたことに対して、ひと言謝ります。
謝り方は、フリーハンド(ラケットを持っていないほうの手)をあげて、手の平を相手に見せます。このとき、軽く頭を下げてひと言「すいません」と添えると、より丁寧です。
しかし余裕がないときは、手の平を見せるだけでも大丈夫です。
諸説ありますが、卓球はイギリス発祥のスポーツです。ワインのコルクをタバコの箱で打ち合ったのが始まりという説や、貴族の遊びから始まったという説もあります。イギリス発祥の嗜みゆえに、マナーや振る舞いを重視する文化が受け継がれています。
このように、相手にひと言謝るのが、ネットインやエッジで得点したときのマナーです。
ネットインやエッジで得点してもよろこばない
卓球の試合では、ネットインやエッジで得点しても、よろこばないのがマナーです。
前述したように、これらは相手にとって非常に不利なものです。こういった状況でよろこぶのは、配慮に欠ける行動です。
そして、謝ったのだからよろこんでいい、というものでもありません。
試合では、勝ち負けだけでなく人間力も試されます。互いに不快な思いをしないように、立ち振る舞うことが重要です。
このように、ネットインやエッジで得点しても、よろこばないのがマナーです。
相手のサーブミスをよろこばない
卓球の試合では、相手のサーブミスをよろこばないのがマナーです。
なぜなら、失礼だからです。これは完全に、サーブをした本人のミスです。なので、これをよろこぶのは、相手を蔑むことと同じです。
確かにラッキーでうれしいですが、よろこぶのは心の中でだけにしましょう。
このように、相手のサーブミスをよろこんではいけません。
暗黙のマナー・0点で勝たない
国際大会で、暗黙のマナーとされているのが、相手の点数が0点のまま勝たないことです。スポーツマンらしくない、とても謎なマナーです。
これは、15年ほど前に中国で発祥し、国際大会でのみの通例となっています。
本来なら、全力を出し切ることが、相手への尊重でありマナーのはずです。しかし、相手の面子を保つために、カウントが10−0になったらわざと1点を送ります。
これに対しては「茶番だ」「絶対に逆転されないという慢心の表れ」などと、批判的な意見も多く見受けられています。
そういった背景から、最近では劉詩雯(リウ・シーウェン)や樊振東(ファン・ジェンドン)らなど、中国のトップ選手が11-0で試合を終えるシーンが見られるようになりました。
近い将来、なくなるマナーかもしれません。
このように、0点で勝たないことが、国際大会での暗黙のマナーです。
バッドマナーにはイエローカードやレッドカード
卓球の試合では、バッドマナーに対して、イエローカードやレッドカードが出されます。
バッドマナーとは、相手や観客に不快感を与えたり、試合の進行を妨げて品位を落としたりする、すべての行為のことです。例えば、下記のようなものがバッドマナーにあたります。
・汚い言葉で相手を罵倒する
・フェンスや台、ボールを蹴る
・ラケットを投げたり、ラケットで台を叩いたりする
・サーブを出さない・構えないなど、間合いを故意に長くする
・相手選手を挑発したり、威嚇したりするような、過度な大声やガッツポーズ
・エッジやネットインをされたときに、失礼な態度をとったり文句を言ったりすること
・審判への暴言や、執拗な抗議
・プレー中にベンチからアドバイスをすること
こういったものを繰り返し行ったり、程度が甚だしかったりした場合は警告(イエローカード)に留まらず、レッドカードが出てペナルティを受けることもあります。
イエローカードとレッドカードのルールについては、こちら↓の記事で解説しています。
このように、試合に悪影響を与えるものやルール違反は、すべてバッドマナーと見なされます。
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まとめ
この記事では、卓球の試合のルールと、マナーについて解説しました。
試合に出るとなると、「選手」としての振る舞いが求められます。
ルールとマナーを守って、気持ちのいい試合をしましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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