卓球は、個性が大きく反映されるスポーツです。
運動神経の良し悪しだけでなく、使う道具の種類や戦い方を工夫して勝負をします。それゆえ、色々な戦型の選手がいておもしろいです。
自身の強みを活かす・弱点をカバーできる戦型を選ぶことは非常に重要で、「勝利までの近道」とまで言えるほどです。
今回の記事では、そんな卓球の戦型の種類や弱点、決め方について解説します。
どうぞ最後まで、お付き合いください♪
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もくじ
卓球・戦型とは
卓球の「戦型」とは、プレースタイルのことです。
それぞれの個性や運動能力などに合わせたプレースタイルで、相手と戦います。
シェークハンドとペンホルダーでは、同じ戦型もあれば、異なるものもあります。
戦型は追々変えることができますが、むずかしい場合もあります。特に、ラケットの種類をまたぐ変更は、時間がかかり大変です。
このように、卓球ではプレースタイルのことを、戦型と言います。
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卓球シェークハンド・戦型の種類一覧
シェークハンドの戦型には、以下のような種類があります。
・ドライブ主戦型
・前陣速攻型
・異質速攻型
・カットマン
それぞれについて、解説します。
ドライブ主戦型
ドライブ主戦型は、自ら得点を狙う攻撃的なプレースタイルです。
現在、最も主流で王道のものです。
この戦型に合うラケットやラバーが、一番多く販売されています。
下回転のボールを上回転にして返球する、「ドライブ」という打ち方を多用して戦います。無難な印象ですが、プレーの幅が広くオールラウンドに対応できることは、大きなメリットです。
ゆえに、初心者はまずこの戦型から始めることが多いです。
私もそうでした。この戦型でオールラウンドなプレーがひと通りできるようになってから、得意な技術や性格を活かして、後述する前陣速攻型に変わりました。
どの戦型にするか迷ったときは、ひとまずドライブ主戦型にしておいて、様子を見ることをおすすめします。
以上が、ドライブ主戦型です。
前陣速攻型
前陣速攻型は、ボールの威力よりもスピードや回転に緩急をつけることで、得点を狙うプレースタイルです。
台の近くでテンポの速い、攻撃的なラリーを展開します。
器用な方や、素早く動くことが得意な方におすすめです。フットワークや体格の弱点をカバーできるので、華奢な方や強いボールが打てない方にもいいです。
以上が、前陣速攻型です。
異質速攻型
異質速攻型は、フォアとバックで異なる性質のラバーを使用し、ボールの速さや回転に変化をつけて相手を揺さぶる戦型です。
技の要素が強く、個性が出るプレースタイルです。また、使用するラバーによっても、その違いは大きいです。
特徴的ゆえに、相手にラリーの展開を読まれやく、狙い撃ちされやすいパターンも多くなります。これをどうカバーするかも、腕の見せ所です。
以上が、異質速攻型です。
カットマン
カットマンは、「カット」という守備的な打ち方をして、相手のミスを誘うプレースタイルです。
カットとは、ラケットを上から下方向に大きく振り下ろし、ボールに下回転をかけて返球する技術です。台から離れたところで、この打ち方をして相手を揺さぶります。
チャンスボールは攻撃しますが、基本的に守備に徹しています。
背が高く手足の長い人や、おっとりした性格の人におすすめです。カットマンは少数派なので、苦手とする人が多いです。私も、できるなら対戦したくないです。苦笑
粘り強さや忍耐力が必要な戦型です。
以上が、カットマンです。
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卓球ペンホルダー・戦型の種類一覧
ペンホルダーの戦型には、以下のような種類があります。
・ドライブ主戦型
・前陣速攻型
・粒高攻守型
それぞれについて、解説します。
ドライブ主戦型
ペンホルダーでのドライブ主戦型は、シェークハンドでのこれと同様に、ドライブを多用する攻撃的なプレースタイルです。
強烈なフォアハンドで豪快に攻め、相手を圧倒します。
高い身体能力に加えて、スタミナとフットワークの軽さ(足捌き・動いて打つこと)が必須となります。
以上が、ペンホルダーでのドライブ主戦型です。
前陣速攻型
シェークハンドの前陣速攻型と同様に、ペンホルダーでのこれも、スピードや緩急で得点を狙うプレースタイルです。
バック側に来たボールに対しても、回り込んでフォアハンドで果敢に打ち、より多くの連続攻撃を仕掛けます。これには、瞬発力や素早い動きが不可欠です。
動く範囲が広いので運動神経のいい人や、「とにかく攻撃したい」というせっかちな人にもおすすめです。
以上が、ペンホルダーでの前陣速攻型です。
粒高攻守型
粒高攻守型は、ペンホルダーラケットに粒高ラバーを貼り、独特のリズムと回転で攻めるプレースタイルです。
粒高ラバーとは、ラバー表面の粒々が高いものを指します。なので、打ち方やボールの扱い方は他とは異なります。
また、下図のような反転して持つことが可能なグリップの、ペンホルダーラケットを使用します。
基本的には、相手の攻撃をしつこくブロックして、チャンスを待つラリーをします。そうしてやって来た甘いボールに対しては、すかさず攻撃的に打って得点します。
中学生では、短期間で結果が出やすく、勝ちやすい戦型です。その理由は、相手が変化球に対応できないからです。
小学生には、粒高ラバーを使用する選手はほとんどいません。なので卓球経験者であっても、粒高攻守型の選手に出会うのは、中学ではじめてとなる場合が多いです。ゆえに、中学生では勝ちやすいプレースタイルなのです。
しかし、高校・大学・社会人初期になると攻略されてしまい、勝つ機会は少なくなります。50代くらいからは、対戦相手の体力や技術レベルが落ちてくるので、また勝ちやすくなります。
以上が、粒高攻守型です。
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卓球・各戦型の弱点一覧
ここからは、各戦型の弱点についてです。
・ドライブ主戦型の弱点
・前陣速攻、異質速攻型の弱点
・カットマンの弱点
・粒高攻守型の弱点
それぞれについて、解説します。
ドライブ主戦型の弱点
シェークハンドでのドライブ主戦型の弱点は、体力の消耗と速いテンポのラリーです。
この戦型の選手は、自らドライブで攻撃を仕掛けてラリーをします。ドライブや回り込んでの強打は、かなりの体力を必要とします。なので、相手に打たされるだけ打たされて、疲れてきたところを狙われるとツラいです。
また、テンポの速いボールで左右に振り回されたり、カウンターをされたりすると苦しい展開になります。
ペンホルダーでのドライブ主戦型の弱点は、バックです。
ペンホルダーでは、バックハンドで強打することがむずかしいです。フォアハンドに比べて、極端に守備的になってしまうバックは格好の餌食です。
これをカバーしようと回り込めば、今度は空いたフォア側へ大きく振られてしまいます。
このように、体力の消耗と速いテンポのラリーが、シェークハンドでのドライブ主戦型の弱点です。ペンホルダーでのドライブ主戦型では、強打しにくいバックが弱点です。
前陣速攻・異質速攻型の弱点
前陣速攻・異質速攻型の弱点は、フェイントを入れられたり、逆モーションで打たれたりすることです。
これらの戦型は、台の近くでラリーを展開するため、ボールを打つまでの時間が短くなります。
なので、相手ボールのコース・長さ・回転・スピードを、より早く判断しなければなりません。こういった状況は、フェイントや逆モーションの効果を引き立ててしまいます。
まんまと引っかかってしまい、ラケットにボールを当てられないことも多いです。
このように、フェイントを入れられることや逆モーションで打たれることが、前陣速攻・異質速攻型の弱点です。
カットマンの弱点
カットマンの弱点は、ミドルコースへの強打です。また、プレースタイル的に仕方ありませんが、受け身のラリーを展開せざるを得ないことです。
台から距離を取っているからといって、どんな威力のボールも打ち返せるわけでありません。
特に、ドライブやツッツキで、前後左右に揺さぶされた後に、ミドルコースへ強打されると弱いです。こうして、相手を揺さぶる前に、揺さぶられてしまうことも多いにあります。
このように、ミドルコースへの強打がカットマンの弱点です。
粒高攻守型の弱点
粒高攻守型の弱点は、攻守が極端なことです。
基本的にはブロックをして、チャンスボールは間髪入れずに攻撃するスタイル、というと聞こえはいいです。しかし、裏を返せば、たまにの攻撃以外は守備なので、消極的とも言えます。
また、攻撃型の選手のように上回転のボールで、攻めながらラリーをつなぐことがあまりありません。
なので、チャンスボールを強打してもその回数は絶対的に少なく、相手に与えるプレッシャーは小さいです。こういったことからはじめは有利でも、次第に攻略されやすいです。
このように、攻守が極端なことが粒高攻守型の弱点です。
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卓球・戦型の決め方
戦型の決め方には、下記の5つがあります。
・憧れの選手と同じ戦型にする決め方
・運動能力による決め方
・性格による決め方
・まわりの意見による決め方
・指導者が選ぶ決め方
それぞれについて、解説します。
憧れの選手と同じ戦型にする決め方
1つ目は、憧れの選手と同じ戦型にする決め方です。目標が明確になりやすく、高いモチベーションを維持できます。
戦型には人それぞれ向き・不向きがありますが、それはいったん置いておいて、自身の願望に基づいて決めます。
憧れの選手がいるのなら、まずはその選手と同じプレースタイルを目指してみましょう。
このように、憧れの選手と同じ戦型にする決め方があります。
運動能力による決め方
2つ目は、運動能力による決め方です。自身の体格や強みに合ったプレースタイルを確立することができます。
運動神経のいい人・能力の高い人は、フットワークを活かせる戦型がいいです。なので、シェークハンドやペンホルダーでの、ドライブ主戦型がおすすめです。
反対に、運動能力に自信がない人は、前陣でプレーする戦型を選びましょう。大きな動きが必要ないので、弱点をカバーできます。また、異質ラバーを使用すれば、パワーがなくても回転やスピードの変化で得点を狙えます。
運動能力が優れている人は、どんなスポーツでも有利です。
しかし、卓球ではそれ以前に、回転やコースの見極め・予測、戦術の組み立てなどが重要です。また、自身の特性を活かした打ち方や、戦い方ができるかが大事です。
いくら運動神経がよくても、こうしたことができないと多くは勝てません。
このように、運動能力による決め方があります。
性格による決め方
3つ目は、性格による決め方です。
例えば、速いタイミングでボールを打って、相手を振りまわしたいドSな人は、前陣速攻型がいいです。気質とプレーが一致することで矛盾がなく、自身の強みを活かしやすいです。
ただし、同時にプレーやミスが偏る傾向があります。行き過ぎる場合は、攻守のバランスがとれたドライブ主戦型で様子を見ましょう。
反対に、性格とは真逆の戦型を選ぶことも、選択肢の1つです。
例えば、消極的な性格の人は、攻撃的な戦型を選んだほうがいいです。この理由は、消極的ゆえに、ラリーの展開が後手になりやすいからです。
こうして、性格とは真逆のプレースタイルにすることで、弱点を補ってバランスのいいプレーができるようになります。
このように、性格による決め方もあります。
まわりの意見による決め方
4つ目は、まわりの意見による決め方です。
自身の特徴を客観的に判断できないときに便利です。
運動能力や性格について、まわりの人の意見を聞いてみましょう。そして、それを参考に決めます。
このように、まわりの意見による決め方があります。
指導者が選ぶ決め方
5つ目は、指導者が選ぶという決め方です。
指導者が選手の特徴を理解した上で、戦型を決めます。中学校の部活動で、卓球を始める場合に多い手段です。
初心者のうちは、それぞれの戦型をイメージすることがむずかしいです。なので、知識や経験のある指導者が、率先して決定します。
ただ、長期に渡って卓球をする可能性がある場合は、後悔のないように自分の意志で戦型を決めたほうがいいです。
このように、指導者が選ぶという決め方もあります。
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まとめ
この記事では、卓球の戦型の種類や弱点、決め方について解説しました。
戦型はラケットの種類によって異なるものもあり、それぞれに一長一短あります。
あなたにピッタリな戦型は見つかりましたか?
どの戦型にするか決めかねるときは、オールラウンドなプレーができるシェークハンドのドライブ主戦型で、様子を見るといいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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