卓球では、審判をするときにも、色々なルールがあるのをご存知ですか?
点数の数え方やアナウンスの仕方など、細かく決められています。また、声が届かない遠くの観客にも、判定理由が伝わるように工夫されています。
この記事では、そんな卓球の試合での、審判のやり方やルールについて解説します。
どうぞ最後まで、お付き合いください♪
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もくじ
卓球の審判
まず、卓球の審判について解説します。
卓球の審判は、主審と副審の2人で行います。公認審判員がいない試合では、1人でやることがほとんどです。
得点の数字や、コールはすべて英語で読み上げます。数字の読み方は、下の表の通りです。
0は「ゼロ」ではなく、「ラブ」と言います。
点数は、サーバーから読み上げ、同点のときは「オール」を使って「スリーオール」(3−3)のように言います。
ここからは、主審・副審それぞれの役割について、解説します。
主審の役割
主審は、様々な判定を行います。
両方のコートを見渡せるように、下図のように、台の真ん中・ネット付近に座ります。オープン試合などでは、立ってやることも多いです。
サーブが違反していないかの判断や、主審側のサイドライン付近のボールの判定をします。サイドラインとは、台の両端の、ネットに対して垂直な白いラインのことです。
また、点数のアナウンスやレット、タイムアウトなどのコールも担当します。促進ルールの際は、ストロークカウンターを務め、13回の打球を数えます。
促進ルールについては、こちら↓の記事で解説しています。
副審が明らかなミスジャッジをした場合は、判定の取り消しを行うことができます。そして試合後には、スコアカードの記入をします。
以上が、主審の主な役割です。
副審の役割
副審は、主審の補佐役を務めます。
下図のように、ネットを挟んで、主審の向かい側に座ります。
主審と同様に、サーブのルール違反や、副審側のサイドライン付近のボールを判定します。主審側から見えないボールの判断は、副審が行います。
前述したように、紛れもないミスジャッジをしたときは、主審の判定が優先されます。
得点板の操作は、副審が行います。主審がジェスチャーで示す選手側に、得点を入れます。練習時間やタイムアウトなどの時間管理も、副審が行います。
以上が、副審の主な役割です。
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卓球の試合開始までの流れ
次は、試合開始までの流れを解説します。
試合を始める前に、選手同士が2分間の練習ラリーを行います。
それが終了したら、挨拶をして選手同士でラケット交換をします。ここでは、相手のラケットやラバーの種類などを確認します。そして審判も、それらに違反がないかチェックします。
そして、コイントスまたはジャンケンで、最初のサーバー(サーブをする人)を決めます。ここで選べるのは、サーブもしくはコートです。
サーバーが決まるとレシーバー(レシーブをする人)も自動的に決まります。なので、他の選択肢として、コートが選べるようになっています。
以上が、試合開始までの流れです。
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主審が試合開始のコール
主審が試合開始のコールをして、競技が始まります。
コールは、次のように言います。
【選手名】の部分では、サーバーの名前(名字)を読み上げます。「第一ゲームは、【選手名】のサーブで始まります。0−0、試合開始。」という意味です。
このとき主審は、サーバー側に手を伸ばします。コールと同時にジェスチャーでも、最初のサーバーを示します。
1人審判のときは、簡略化して「ラブ・オール」でOKです。また、手を伸ばさなくてもいいです。
このように、試合開始時は主審がコールをします。
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卓球試合中の主審のアナウンスやジェスチャー
試合中の、主審のアナウンスやジェスチャーについて、解説します。
得点したとき
得点したときは、得点した選手のほうの腕を上げます。
このとき、肘を曲げて、手は指を閉じてグーの形にします。ちょうど、下図のようにです。
副審はこれを見て、得点板に点数を入れます。
このように、得点した選手側の腕を上げて、得点したことを示します。
得点はサーバー側から読み上げる
得点は、サーバー側から読み上げるルールです。
例えば3−5で、3点がサーバーの場合は「スリー・ファイブ」と言います。
得点の数え方については、こちら↓の記事で解説しています。
ラリーを中断・一時ストップするとき
ラリーを中断・一時ストップするときは、下図のように「レット」と言いながら、右手を真っ直ぐ上に上げます。
レットは、「やり直し」の意味です。レットになるのは、他の台からボールが飛んできたり、地震や停電などで中断したりするときです。
レットについては、こちら↓の記事で解説しています。
このように、「レット」と言いながら、右手を真っ直ぐ上に上げてラリーをストップします。
ネットのとき
ネットのときは、「ネット」と言いながら、右手を真っ直ぐ上に上げます。ちょうど、下図のようにです。
レットのときと、同様のジェスチャーです。ネットは、サーブで打ったボールがネットに触れたことを指します。この場合は、得点はカウントせず、サーブのやり直しとなるルールです。
このように、ネットのときは「ネット」と言って、右手を真っ直ぐ上に上げます。
エッジのとき
エッジのときは「エッジ」と言いながら、ボールがバウンドした付近を、人差し指で指します。ちょうど、下図のようにです。
エッジとは、打ったボールが、台の角に当たってバウンドしたことを言います。これは有効で、返球したと認められます。
エッジについては、こちら↓の記事で解説しています。
指を指すことで、有効を示しています。副審側の台の角に当たったものは、副審の判定が優先されます。
このように、エッジのときは「エッジ」と言って、ボールがバウンドした付近を、人差し指で指します。
サイドのとき
サイドのときは、下図のように「サイド」と言いながら、両腕を上げて手のひらを体側に向けます。
サイドは、打ったボールが、台の側面でバウンドしたことを言います。これは無効で、返球したとは認められません。
サイドについては、こちら↓の記事で解説しています。
エッジと同様に、副審側の台の側面に当たったものは、副審の判定が優先されます。なので、主審がエッジと判定しても、副審がサイドとした場合は、サイドとなります。
このように、サイドのときは「サイド」と言って、両腕を上げて手のひらを体側に向けます。
1ゲーム(セット)が終了したとき
1ゲーム(セット)は、11点です。これが終了したときは、ゲームを勝ち取った選手名と、ゲームカウント(何点でそのゲームを終えたか)を読み上げます。
例えば、「田中選手」が11−8で勝った場合は、「ゲーム トゥ タナカ イレブン・エイト」と言います。「11−8で、田中選手がこのゲームを取りました。」という意味です。
最終セットでチェンジコートをするとき
最終セットでは、どちらかの選手が5点取ると、チェンジコートをするルールです。
このとき、得点のアナウンスの後に「チェンジエンド」とつけます。
例えば5-2のときは、「ファイブ・トゥー、チェンジエンド」と言います。
試合が終了したとき
試合が終了したときは、勝者の名前を読み上げます。
「ゲーム アンド マッチ トゥ 【選手名】(勝った選手)」と言います。
「この試合は、【選手名】が勝ちました。」という意味です。
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卓球のイエローカード/レッドカードについて
他のスポーツと同様に、卓球にもイエローカードやレッドカードがあります。
バッドマナーとなるような行為をした人には、主審がイエローカードやレッドカードを出します。対象には、プレー中の選手だけではなく、ベンチにいるコーチや選手も含まれます。
イエローカードは、次のような場面で警告として出します。
・サーブを出すまでの時間が著しく長い場合
・アドバイスを認められていない状況で行った場合
・汚い言葉で相手を罵った場合
・ラケットを台に叩きつけた場合
イエローカードを出された選手が、同じ行為を繰り返すと対処が変わっていきます。
2回目には、イエローカードとレッドカードを出します。そして、相手側に1点を加えられます。3回目には、2点が加えられます。
そして4回目になると、審判長に報告し、審判長が処罰を決めます。
このように、主審はイエローカードやレッドカードを出します。
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卓球の試合終了後
試合終了後は、選手同士が歩み寄り、握手をします。
その後、主審・副審も両選手と握手をして、みんなで試合を讃えます。
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まとめ
ここまで、卓球の試合での、審判のやり方やルールについて解説しました。
審判には、指定されたやり方やルールがあります。品位のある振る舞いで、公正公平な判定をすることが求められます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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