卓球ラケットのラバー!色の違い(赤黒)やルールについて

 
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卓球をはじめたら、まず手にするラケット。

そのラケットを見て、どうして卓球のラバー(ボールを打つゴムの部分)は赤と黒なのか、と疑問を持った方も多いでしょう。

実はラバーの色には、紆余曲折して決められたルールがあります。今回はそういったラバーの色の違いや、ルールについて解説していきます。

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卓球ラケット ラバーの色は赤と黒

卓球のラケットのラバーは、両面同じ色ではなく、赤と黒にしなければならないルールです。

かつては、イエロー・ブルー・グリーンなど、様々な色のラバーがありました。それらの色の組み合わせの中で、赤と黒のパターンが選ばれました。

なぜなら、どちらの面で打ったのかが、最も分かりやすいからです。また、それらの色が白いボールと識別しやすいのも理由です。

選手、観客にとっても一番見やすい色・組み合わせということで、赤と黒に決められています。

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卓球ラケット ラバーの色の違い

卓球のラバーの色は、どんなことに影響するのかを説明します。

どうして同じ色はダメ?

卓球のラバーは、フォア面とバック面で、必ず異なる色にしなければなりません。

理由は、性質の違う同じ色のラバーを貼っていると、相手がどちらで打ったのか判別できないためです。フォア面とバック面でラバーの性質が異なると、ボールのスピードや回転も大きく違ってきます。それゆえ、相手がどちらの面で打ったのかは、とても重要な情報です。それがないと、どんなボールが飛んでくるのか予想できません。結果、ミスが増えてラリーが続かず、見ている方も面白くなくなります。

もともとは、両面同じ色のラバーを使うことも可能でした。しかし、ある事件がきっかけで、これが禁止されました。1983年の、世界選手権東京大会です。

無名の蔡振華(サイ・シンカ)選手(中国)が、両面黒色で、正反対の性質を持つラバーを組み合わせたラケットを使用しました。彼はラリー中に、くるくるとラケットを半回転させ、どちらで打ったのか分からないようにしました。これにより、当時「卓球史上最高のプレーヤー」「キング・オブ・テーブルテニス」などと称えられていた、ワルドナー選手(スウェーデン)に勝利したのです。

この結果に、「もはやこれはスポーツではない」「観客から見てなぜミスをしたのかがわからず面白くない」との意見が相次ぎました。それ以来、選手と観客のそれぞれから見て、どちらのラバーで打ったのか分かりやすくなる様に、ルールが変更されたのです。

以上のことから、両面同じ色のラバーにすることは禁止されました。

赤と黒で実は性能が違う?

卓球のラバーは、同じ種類のものでは、色による性能の違いはありません。

ラバーの色は、表面のシートを作る時に含有させる顔料(色素)によって決まります。その影響で、同じ性質のラバーでもほんの少しだけ、黒の方が回転がかかる・赤の方が高弾性で弾くと言われてきました。

しかし、元になるゴムの性能はまったく同じです。現在では色が違っても、機械テストでは同じ性能数値が出ます。

シートのゴムに入れる顔料はごく微量なので、同じ種類のラバーであれば、赤でも黒でもほとんど性能に差はありません。今となっては気持ちの問題、です。

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卓球ラケットやラバーのルール

卓球のラケットやラバーについて、他のルールも紹介します。

ラケットの大きさに、制限がないのは意外ですね。

しかし単に大きすぎるラケットは、プレーが鈍くなり有利とは言えません。

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卓球ラケット ラバーの色は自由にカラフルに!

国際卓球連盟の年次総会で、2020年の東京五輪の後に、ラバーの色を自由化にすることが決定されました。

ラバーの片面が黒色であれば、もう片面は自由にする方向です。このルール変更が、テレビ映りや選手にとってどんな影響があるのかを、今後テストしていくとのことです。

基本的には、ラバーの両面の色は、はっきりと識別されなければいけません。しかしこれからは、赤と黒の組み合わせだけでなく、例えば黒とグリーンなどが可能になります。

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まとめ

これまでに解説したように、卓球のラバーの色のルールは以下の通りです。

・ラバーの色は片方が赤、もう片方が黒でなければならない

・ラバーの色は、両面同じ色にすることはできない

・同じ種類のラバーでは、色が違っても性能は同じ

・2020年の東京五輪の後は、一方が黒であれば、他方は赤以外の色でも可能になる

卓球は、ラリーが続けば続くほど、その展開が面白いスポーツです。

そのラリーがすぐに終わらないよう、ルールも変化してきました。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!

あなたの卓球ライフを応援しています♪♪

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