卓球団体戦オーダーの組み方やルール、中学は必ず6人で

 
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卓球の団体戦では、オーターが非常に大事です。

オーダーとは、どの選手が第何試合に出場するのかといった順番や、ダブルス組み合わせのことです。これは、勝敗を大きく左右します。

しかし「オーダーの組み方がよくわからない」「一定のパターンから変えられない」と思っている人は多いです。そういった状況では、勝つチャンスをみすみす逃したり、これまでに勝っていたチームにも負けてしまったりするかもしれません。

そうならないために、この記事では卓球の団体戦のルールや、オーダーの組み方などについて解説します。

どうぞ最後まで、お付き合いください♪

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卓球・団体戦のオーダーを組む前に必要なこと

団体戦のオーダーを組む前に、必要なことがあります。それは、相手チームの調査です。

これがないと、当てずっぽうでオーダーを組むことになり、勝てる試合も勝てなくなってしまいます。

どんな戦型の選手がいるのか、何が得意・特徴的なのか、ざっくりでもいいのでデータを収集しましょう。やるのとやらないのとでは、雲泥の差です。

最初は、「右のシェークが3人・粒高が1人・カットマンが1人・左のシェークが1人」くらいの分析でOKです。

そこから、右シェークの1人は3球目攻撃のドライブが得意、左シェークはサーブが上手い、などのように徐々に詳しい情報を集めていきます。ノートやPCに記録しておきましょう。

こういった相手選手の情報をもとに、オーダーを決めていきます。

また、相手チームの監督や、コーチの性格を観察しておくといいです。相手チームのオーダーを想定するときに、役に立ちます。

このように、オーダーを組む前に、相手チームの調査が必要です。

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卓球・団体戦のルール

団体戦のルールについて、解説します。

団体戦は、4つのシングルスと1つのダブルスの、5試合で構成されています。人数は4人、5人、6人のいずれかです。大会によって違うので、確認しましょう。中学生の大会では、必ず6人です。

試合の順番は、下図のように、①シングルス②シングルス③ダブルス④シングルス⑤シングルスです。

勝敗が決まると、その時点で終了となります。例えば、第4試合までで3−1と決着がついたら、第5試合はやりません。

人数が6人のときは、1人1回ずつ出場します。

4人や5人のときは、シングルスに出た選手がダブルスにも出る、あるいはシングルスに2回出ることができます。

しかし、4人・5人どちらの場合も、第1・2試合のシングルスに出場した選手同士で、第3試合のダブルスを組むことはできないルールです。第1・2試合のシングルスに出場した選手の、どちらか一人がダブルスに出場できます。

詳しくはこちら↓の記事で、解説しています。

卓球団体戦のルール・順番と人数〜3人なのは国際試合のみ〜

以上が、団体戦のルールです。

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卓球・団体戦のオーダーの組み方

ここからは、団体戦のオーダーの組み方について、解説します。

最初にダブルスを決める

団体戦のオーダーの組み方では、最初にダブルスを決めます。これにより、自ずと他のシングルスも決まりやすくなるからです。

まず、第3試合のダブルスを、どのペアにするか決めます。対戦相手と相性の良い、最適なペアを選びましょう。相手に苦手な選手がいる場合は、これを避けたペアにする決め方もアリです。

このように、最初にダブルスを決めてから、そのほかのシングルスを決めます。

シングルスはエースから

次に、シングルスはエースから決めます。一番強い選手が、第何試合のシングルスに出場するかを決めます。勝算のあるエースは、2回出場するに越したことはないです。

なので、ダブルスと前半の第1・2試合のシングルスのどちらかに出場するのが、定石です。

後半の第4・5試合のシングルスに出場させると、最悪0−3で負けてしまった場合、エースの出番がダブルスだけになってしまうからです。

エースは第1試合のシングルと、ダブルスに出場することが多いです。なぜなら、幸先良く勝って勢いをつけたいからです。これは、相手チームも同じです。ゆえに第1試合では、エース対決になることが多いです。

しかし、同じエース同士でも力量に差がある場合は、わざと第2試合に出場させて、確実に1勝するのもいい作戦です。また、ダブルスで勝利できないと思う場合も、前半のシングルスでは必ず1勝欲しいので、よく考えましょう。

このように、シングルスではエースから決めます。

残り3つのシングルスを決める

そして、残りの3つのシングルスを決めます。これらは、対戦相手と相性の良い選手にします。またそれだけでなく、できるだけ勝利の可能性が残る順番にしておかなければいけません。

団体戦で勝つパターンは、下図の10通りです。これを考慮して、誰を第何試合に出場させるかを考えます。

このうち、前半で勝つ・全体で勝つ・後半で勝つ場合に分けると、下図のようになります。

後半勝負はハイリスクのため、よっぽど自信があるときや、奇策や一か八かの勝負で使うといいです。

前半勝負・全体勝負のパターンを、念頭において考えます。

例えば、第1試合とダブルスに、エースが出場した場合のオーダーを組んでみます。下図のように、Aはエース、Bは2番手の選手、⭕️は勝算です。

Bは前半のシングルスには出られないルールなので、第4試合もしくは、第5試合に出ることになります。ちょうど、下図のようにです。

そして、残り2つのシングルスを、対戦相手に合わせて決めます。

次は、第2試合とダブルスにエースが出場した場合の、オーダーを組んでみます。先ほどと同様に、Bは前半のシングルスには出られません。よって、下図のようになります。

同様に、残りの2つのシングルスを、対戦相手に合わせて決めます。

ここまでのように、A・B両選手に勝算があれば、問題なく勝つオーダーが組めます。つまり、団体戦では実質、2人がべらぼうに強ければ勝てるのです。

しかし、そんなに都合よくはいきません。なので、勝つのと同時に負けることも考えながら、オーダーを組む必要があります。

下図のように、エースが第1試合で負けた場合の、オーダーを考えてみます。✖︎は敗北です。

この場合、Bを第4試合に出場させておくといいです。なぜなら、第1・2試合で負けても、第5試合まで勝負はもつれ込むからです。ちょうど、下図のようにです。

逆に、Bを第5試合に出場させると、下図のように相手チームに先に3勝されてしまう可能性があります。

3番のダブルスが負けた場合のオーダーについても、同様です。

Bを第4試合に出場させると、2・3番で負けても、5番まで勝負はもつれ込みます。

しかし、Bを第5試合に出場させると、相手チームに先に3勝されてしまう可能性があります。

このように、ダブルスに次いで、第4試合は勝負の分かれ目と言えます。ダブルスまでの3試合で、1勝しか勝算がない場合は、ここで必ず勝てるようにしておきましょう。

こうして、勝利の可能性が残る順番になるように、決めていきます。また、敢えて負ける試合を作るのも立派な作戦です。トータルで勝つことを最優先するのが、団体戦です。

以上のようにして、残り3つのシングルスを決めます。

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卓球・団体戦のオーダーの傾向

続いて、団体戦のオーダーの傾向について、解説します。

第1試合のシングルスは、エースが出場することが多いです。

第2試合は、3〜4番手の選手で、攻守のバランスがいいオールラウンダーが出ることが多いです。例えば、ドライブが主力の右利きの選手です。ここに、あえてエースを出場させて、確実に1勝するのもアリです。

第3試合のダブルスでは、ペアを組んでいる2人の実力について、3つのパターンがあります。

・エースと2番手が組んでいるパターン

・強い1人とダブルスが得意な人、もしくはカットマンや粒高などの特徴的な戦型が組んでいるパターン

・弱い2人が組んでいるパターン

第3試合のダブルスまでは、エースやそれに次ぐ実力のある人が出場する傾向があります。なぜなら、先に3敗してしまうと、強い選手に試合がまわってこないからです。

第4試合のシングルスは、癖のある選手、あるいは特徴のない選手が出場することが多いです。例えば、次のような選手です。

・粒高ラバーを使用する選手

・ペンボルダーの選手

番狂わせが起こりやすい第4試合ですが、実力通りの勝敗となり、何も起こらないことも多いです。

第5試合は、カットマンが多いです。最終試合では、メンタルの強さも必要になるので、粘り強くラリーができるカットマンが出場する傾向にあります。カットマンでない場合は、最後の砦として2番手が出場することも多いです。

以上が、団体戦のオーダーの傾向です。

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卓球・団体戦のオーダーの組み方の例

最後に、各人数で団体戦に出るときの、オーダーの組み方の例を紹介します。

6人(中学生の大会)の場合

まず、6人で団体戦のオーダーを組む場合の、例を紹介します。

6人のときは、一人1回ずつ出場することになります。全中などの中学生の大会では、この方式が採用されています。

上記の7人のうち、6人が試合に出るとします。オーダー例は、以下のようになります。

エースが1回しか出られないので、必ず前半の第1・2試合どちらかのシングルスに出るのがおすすめです。また、ダブルスがポイントです。

中学では、顧問の先生が卓球未経験者という場合も多いです。そんな場合に気をつけたいのが、相手校がどこでも、同じオーダーばかりになってしまうことです。個々の選手の実力は上でも、きっちりオーダーの裏を掻かれて、大負けすることもあります。エースの出番とダブルスは同じにしても、他を変えましょう。

以上が、6人で団体戦のオーダーを組む場合の、オーダー例です。

5人の場合

次は、5人で団体戦のオーダーを組む場合の、例を紹介します。

5人のときは、エースが2回出場します。ダブルスはエースと「2番手」が組むより、「ダブルスが得意な選手」と組むのをおすすめします。

そうすると、2番手の選手がシングルスで活躍できるからです。

上記の7人のうち、5人が試合に出るとすると、オーダー例は以下のようになります。

以上が、5人で団体戦のオーダーを組む場合の、オーダー例です。

4人の場合

最後に、4人で団体戦のオーダーを組む場合の、例を紹介します。

4人で団体戦のオーダーを組む場合は、エースと2番手の選手がダブルスとシングルスに出ます。

上記の6人のうち、4人が試合に出るとすると、オーダー例は以下のようになります。

エースが第1・2試合のどちらか、2番手が第4・5試合のどちらかに出場することが決まっているので、パターンは多くないです。

以上が、4人で団体戦のオーダーを組む場合の、オーダー例です。

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まとめ

今回の記事では、卓球の団体戦のルールや、オーダーの組み方などについて解説しました。

実力に差があっても、オーダー次第で勝敗が変わってきます。これが、団体戦のむずかしいところでもあり、おもしろいところです。

オーダーがバッチリ的中して、それだけで「勝った!」と思うこともあれば、反対に相手チームにうまくやられてしまうこともあります。軍師になったつもりでよく考えて、オーダーを組みましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!!

あなたの卓球ライフを応援しています♪♪

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