卓球において、スマッシュは正しく「一球入魂！」といった技術です。得点を狙って打つスマッシュは、爽快感がありますね。
しかし、これでミスをすると、強烈な精神的ダメージを受けてしまいます。チャンスボールは、こうしたプレッシャーとともにやってきます。
なので、確実に打てることが大事です。スマッシュの威力に加えて、精度も上げましょう。
今回は、そんな卓球のスマッシュとはどんな打ち方なのか、コツやフォーム、練習方法まで解説します。
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もくじ
卓球スマッシュとは
まず、卓球のスマッシュとは、強烈なパワーで打つ、強打・決定打のことです。
これは、バウンドの高いボールや、明らかなチャンスボールに対して使われます。
得点に直結し、相手にとどめをさせる大技かつ、ごまかしの効かないテクニックです。試合では、数をたくさん打てるものではありません。しかし、「ここぞ」というときに、確実に打てなければならないものです。
このように、スマッシュとは、得点決定力のある強打のことです。
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卓球スマッシュのフォーム
スマッシュの基本フォームは、通常のフォアハンドと同じです。フォアハンドで強打をすることが、スマッシュだと考えてください。
ただし、フォームの高さのみ、相手のボールの高さに応じて変わります。
身長よりも高いボールに関しては、ジャンプして打球する場合もあります。水谷隼選手も足を上げて、飛びながらスマッシュを打っています。
逆に、肩くらいの高さまでのボールは、踏み込んだり、体重移動したりして打ちます。
臨機応変に、ボールに合わせたフォーム（バックスイング、スイングの方向）で打つことが、大事です。
このように、スマッシュのフォームはボールの高さによって変わります。その都度、調整が必要になります。
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卓球スマッシュの打ち方
次に、卓球のスマッシュの打ち方を解説します。
・確実に打てる位置に移動する
・バックスイングをとる
・ボールを叩きつけるように打つ
それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。
確実に打てる位置に移動
はじめに、確実に打てる位置に移動します。懐にボールを呼び込めるところまで動いてください。
このとき、足をしっかり運んで、距離感を調整します。ボールを目で追いながら移動し、打てるポジションにつくことが大事です。
足が動いていないと、タイミングが狂ったり、全身を使って打てなかったりします。
なので、足をしっかり動かして、まずは確実に打てる位置に移動しましょう。
バックスイング
次に、バックスイングをします。これは、ボールの高さに合わせてとります。バウンドの高いものは、バックスイングも高くします。
この理由は、上から下方向に打つためです。左肩が正面に来るように、腰をひねりながらバックスイングをとります。
同時に、フリーハンド（ラケットを持っていない方の手）で、ボールを掴みにいくようにするのがコツです。こうすることで、バックスイングの距離やタイミングが一定になり、安定します。
このように、スマッシュのバックスイングは、ボールの高さに合わせてとります。
ボールを叩きつけるように打つ
そして、ボールを上から下方向に叩きつけるように打ちます。これは、強打して相手コートに打ち込むためです。
ラケットの面を被せ気味にし、ボールの右やや斜め上を厚く捉えます。そして、面は固定したまま、しっかり打球します。
細かいラケットの角度などは、概ね気にしなくてOKです。それよりも、自然体で振り抜くことが大事です。
腕が伸びきるような大きなスイングにすると、ミスにつながります。なので、コンパクトに振ることを心がけましょう。
このように、スマッシュは上から下方向に叩きつけるように打ちます。
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卓球スマッシュのコツ
ここからは、卓球のスマッシュを安定して打つコツや、決定力を上げるコツについて解説します。
頂点を打つ
スマッシュのコツは、バウンドの頂点を打つことです。
スマッシュでは、ボールを上から下方向に叩きつけるように打ちます。なので、打点はできるだけ高いほうがいいです。
ただし、例外もあります。それは、自分の身長を越えるような高いものを打つとき（＝ロビング打ち）です。
この場合、バウンドしてすぐの上がりかけを打つか、ボールが落ちてきたところを打ちましょう。
打点を落としすぎると、ネットミスをするので、気をつけてください。
ロビングの打ち方については、こちらの記事↓で解説しています。
このように、基本的にバウンドの頂点を打つことが、スマッシュのコツです。
体重移動で威力増幅
スマッシュのコツは、体重移動を使って威力を増幅させることです。
これにより、ボールにより大きな力を加えられます。また、全身を使って打てるので、ボールに勢いがつきます。
バックスイングでの腰のひねりを戻し、全身を使って思い切り前に打ち込みます。左足を大きく踏み込んで、体重移動をしながら、前方向へスイングします。
バックスイングで右足に乗せた体重を、打つのと同時に左足に移動させましょう。腰・ラケット・フリーハンドの３つを、しっかり連動させて打つことがポイントです。
このように、体重移動を使って威力を増幅させるのが、スマッシュのコツです。
コンパクトにスイングする
スマッシュのコツは、コンパクトにスイングすることです。
なぜなら、大きなスイングで打つほど、ミスの可能性が増えるからです。打つ瞬間までの時間や距離、ラケットの角度などのブレ幅が大きくなることが原因です。
スマッシュでミスをすると、試合の流れが大きく変わってしまうことがあります。なので、確実に狙って、打つことが大事です。
このように、コンパクトにスイングすることが、スマッシュのコツです。
スイング方向は水平を意識
スマッシュのスイングは、水平方向に振ることを意識します。
これは、ボールのスピードを速くするためです。
上から下方向に叩きつけるように打ちますが、同時にスイングは後ろから前方向へ振りましょう。水平方向の力で、ボールを前へ飛ばします。
このように、スイング方向は水平を意識することが、スマッシュのコツです。
70％の力で打つ
スマッシュのコツは、70％の力で打つことです。
この理由は、全力で打つと力んで空振りをしたり、オーバーミスしたりするからです。
コントロールを失ってしまっては、強打の意味がなくなってしまいます。力を抜くことで、打球が安定し、コースを狙う余裕も生まれます。
また、打った後に元の姿勢に早く戻るためにも、余力を残しておきます。こうして力加減をすることで、スマッシュが打ちやすくなります。
このように、70％の力で打つことが、スマッシュのコツです。
コースを狙う
スマッシュのコツは、コースをきちんと狙うことです。
なぜなら、やみくもに強打しても、相手にブロックやカウンターをされてしまうからです。
最善なのは、相手がいないコースです。それがむずかしい場合は、ミドルを狙います。ここは、相手が打ちにくいコースだからです。
スピードやパワーがあまりないスマッシュでも、コースをきっちり狙えていれば、得点につながることも大いにあります。コースも威力のうち、です。
このように、コースをきちんと狙うことが、スマッシュのコツです。
打った後、必ず元の姿勢に戻る
スマッシュを打った後は、必ず元の姿勢に戻りましょう。これは、返球された場合に備えるためです。
「決まった！」と思ったスマッシュが、カウンターされることもあります。一方的に強打できたからと、安心してはいけません。
大きく踏み込んだ反動を利用して、戻ります。これにより、打ちっぱなしにならず、前述したコンパクトなスイングにもつながります。
このように、打った後は必ず元の姿勢に戻ることが、スマッシュのコツです。
焦らない
スマッシュのコツは、焦らないことです。
スマッシュは、得点のチャンスゆえに、焦りと緊張もつきものです。ボールを打つまでの時間が長いことも、焦る原因になります。
はやる気持ちを抑えて、冷静に打ちましょう。チャンスが目の前に来ると、誰しも焦ります。しかし、ここで大事なのは確実性です。
このように、焦らないことが、スマッシュのコツです。
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卓球スマッシュの練習方法
卓球のスマッシュの練習方法は、多球練習がおすすめです。多球練習とは、複数のボールを用いて行う練習です。ラリーはせずに、１球につき１回だけ打ちます。
これは、連続して打ってもミスをしない安定感を養うためです。
練習相手に、１コースにボールを出してもらいます。まずは、ミスをせずに、すべてのボールをスマッシュできるようになりましょう。
次は、クロス・ストレートコースに打ち分けます。
続いて、フォア・バック側に交互に出してもらい、フットワークを含めて練習します。動いて打っても、ミスをしないように気をつけます。
最後はオールに出してもらい、スマッシュを打ちます。
この練習では、正しいフォームで打つことより、１球もミスしないことを最優先にしてください。ミスをした１球が、試合で打つスマッシュになると思ってください。
それだけチャンスをモノにするのは、大変なことなのです。緊張感を持って、根気強く取り組みましょう。
このように、スマッシュは多球練習で取り組むのが、おすすめです。
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まとめ
ここまで解説したように、卓球のスマッシュには打ち方のコツや練習方法まで、様々あります。
スマッシュは、試合で数多く打つものではありません。しかし、確実に打てなければならないものです。スマッシュミスは、相手の得点になるだけでなく、自身に大きなショックとダメージを与えます。
チャンスをモノにするには、普段から地道な努力が必要です。そういった姿勢が、大きな１点につながります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました！！
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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