卓球の打ち方には、様々なものがあります。特に、最近よく用いられているのが、バックハンドドライブです。
フォアハンドより攻撃しづらいバックハンドでも、ドライブが打てます。これにより、ラリーで先手をとったり、得点したりすることができます。
つまり、バックハンドドライブができると、攻撃回数が増えて有利になるのです。
この記事では、そんな卓球のバックハンドドライブの打ち方やコツ、練習方法などについて解説します。
どうぞ最後まで、お付き合いください♪
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もくじ
卓球バックハンドドライブ【対上回転】の打ち方・やり方とコツ
対上回転のバックハンドドライブの打ち方・やり方は、以下の4ステップです。
・肩幅より広めのスタンスで構える
・高い位置でバックスイング
・肘を動かしすぎないようにスイング
・手首を使って回転をかける
フォームやコツを含め、それぞれについて解説します。
肩幅より広めのスタンスで構える
上回転に対するバックハンドドライブでは、肩幅より広めのスタンス(足の位置)で構えます。
重心を下げることで、体全体を使って打てます。これにより、腕の可動域が狭いバックハンドでも、ボールに十分な力を加えることができます。
足の幅1つ分くらい、肩幅よりも大きく広げます。そして、頭の位置が5cmくらい低くなるように、膝を曲げます。つま先側に体重を乗せて、上体を20°くらい前傾させてください。
卓球台との距離は、ラケット1本分くらい(25cm前後)にします。
このように、上回転に対するバックハンドドライブではまず、肩幅より広めのスタンスで構えます。
高い位置でバックスイング
上回転に対するバックハンドドライブでは、高い位置でバックスイングをします。
これは、オーバーミスや打ち損じを防ぐためです。ラケットの位置が低いと、下から上方向へのスイングになり、オーバーミスをしやすくなったり、ボールにきちんと力が伝わらなかったりします。
下回転とは違って、上回転のボールはバウンド後に失速したり、低くなったりしません。
なので、ラケットは高い位置に準備することがコツです。脇を空けて肘を体から離し、体の正面・台と同じくらいの高さにします。
手首を内側に入れるようにして、ラケットを体の正面に持ってきます。そのまま、先端をズボンの左ポケットのほうに向けます。これと同時に、体重は左足に乗せてください。
打球面は、ボールをこすって打てるように、かぶせてバックスイングをします。
右肩を前に出すように、ラケットを体の左外側へ引くようにするほど、より威力のあるバックドライブが打てます。
しかし、こうしてスイングが大きくなるにつれて、安定して打つことがむずかしくなります。ゆえに、これからバックドライブを覚える方は、コンパクトなバックスイングから始めましょう。
このように、高い位置でバックスイングをすることが、上回転に対するバックハンドドライブのコツです。
肘を動かしすぎないようにスイング
上回転に対するバックハンドドライブでは、肘を動かしすぎないようにスイングすることもコツです。
なぜなら、スイング方向や打球面がブレやすくなり、ボールを正確に捉えることができないからです。
前方斜め上方向にスイングして、ボールのやや上をこすって打ちます。肘を支点に、位置はできるだけ動かさないよう意識し、前腕(肘から先)でコンパクトに振ります。
このとき、バックスイングで左足に乗せた体重や、上体のひねりを解放するイメージでスイングしてください。左から右に、腰を鋭く回転させるようなイメージです。
打つのは、バウンドの頂点もしくは頂点前です。
このように、肘を動かしすぎないスイングフォームにすることが、上回転に対するバックハンドドライブの打ち方とコツです。
手首を使って回転をかける
上回転に対するバックハンドドライブでは、手首を使って回転をかけます。
これにより、ボールの軌道が弧線になり、コントロールしやすくなります。
バックスイングでバック側に向けたラケットの先を、ボールを打つ方向へ向けるように、手首を利かせてスイングしてください。
この手首の動きによって、ボールを十分にこすることができるので、回転がかかります。
スムーズな手首の動きにするためには、前述した通り、肘を動かしすぎないことが大事です。動きすぎるとスイングが流れてしまい、手首を使って打てなくなります。
また、打つ瞬間にラケットを「ギュっ」と握ると、スイングスピードが速くなり、回転量が増えます。
このように、手首を使って回転をかけることも、上回転に対するバックハンドドライブのやり方のコツです。
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卓球バックハンドドライブ【対下回転】の打ち方・やり方とコツ
下回転のボールに対するバックハンドドライブは、使用頻度が高いです。バック側に打たれたツッツキを、攻撃的に打つことができるので、重宝されています。
やり方は、以下の4ステップです。
・スタンスは広く取り、姿勢を低くしてバックスイング
・重心は下げたまま、ボールを引きつけて打つ
・ラケットの角度はほぼ垂直に
・相手コートの真ん中にバウンドさせる
フォームやコツを含め、それぞれについて解説します。
スタンスは広く取り、姿勢を低くしてバックスイング
下回転に対するバックハンドドライブではまず、スタンスを広く取り、姿勢を低くしてバックスイングをとります。
これにより、低い下回転のボールに目線を合わせることができ、こすり上げて打ちやすくなります。
スタンスは、足の幅1つ分ずつくらい、肩幅よりも大きく取ります。10〜15cmほど頭が低くなるように両膝を曲げて、重心を下げます。
姿勢を低くしながら、脇を空けて肘を体から離し、ラケットを体の正面に構えます。
ラケットを引くのと同時に、体を沈み込ませるイメージで、お腹の前に空間を作ります。
このように、下回転に対するバックハンドドライブでは、スタンスは広く取り、姿勢を低くしてバックスイングをとります。
重心は下げたまま、ボールを引きつけて打つ
下回転に対するバックハンドドライブでは、重心を下げたまま、ボールを引きつけて打ちます。
こうすることで、ラケットをスムーズに動かすことができて、思い通りに打てます。
バックスイングで姿勢を低くしたときの、スタンスや膝の角度を保ったまま、スイングすることがコツです。
体の正面に構えたラケットの先を、自分の方へ向けるように手首を捻ります。このとき、ラケットがボールよりも低い位置になるようにします。
そうしてひねった手首を返しながら、フリスビーを投げるようにラケットを斜め上に振り上げます。ボールのやや上側を、強くこすり上げるように思い切って打ってください。
バウンドの頂点から、ボール2つ分くらい落ちたところを打つこともコツです。バックスイングで作ったお腹の前の空間に、ボールを十分引きつけることで、理想的なスイングフォームになります。
このように、重心を下げたまま、ボールを引きつけて打つことが、下回転に対するバックハンドドライブのやり方のコツです。
ラケットの角度はほぼ垂直に
下回転に対するバックハンドドライブでは、ラケットの角度はほぼ垂直にして打ちます。
これは、下回転に負けないようにするためです。
下から上方向に、ほぼ垂直の角度でこすり上げることで、相手の回転量を上回る上回転をかけられます。
対下回転のバックハンドドライブでは、ネットミスをしやすいです。ボールが持ち上がらないときは、ラケットの角度を上に向けるようにして調整してみてください。
また、スイングスピードを上げることでも、回転量を増やすことができます。
このように、ラケットの角度をほぼ垂直にして打つことも、下回転に対するバックハンドドライブのやり方のコツです。
相手コートの真ん中にバウンドさせる
下回転に対するバックハンドドライブのコツは、相手コートの真ん中にバウンドさせることです。
これにより、安定して返球することができます。
より威力のある厳しいボールを打とうとして、相手コートの端ギリギリを狙うと、どうしてもオーバーミスしやすくなります。
そこで、下図のように相手コートの真ん中を狙うと、オーバーミスの可能性が低くなります。
また、必然とバウンドがネット寄りになるので、相手の距離感やタイミングを狂わせることもできます。
ツッツキをバックハンドドライブで打つときは、「決定打を打つ」というよりも「ラリーで先手を取る」意識で打つといいです。
このように、相手コートの真ん中にバウンドさせることも、下回転に対するバックハンドドライブの打ち方のコツの1つです。
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卓球バックドライブを安定させるには
前述したように、ラリーで先手をとるためにも、バックドライブは安定して打てることが重要です。そのために、以下のことに注意しましょう。
・ラケットは台よりも高く構えておく
・手首をひねりすぎない
・コンパクトなスイングで打つ
・フリーハンドを肩の高さくらいに
それぞれについて、解説します。
ラケットは台よりも高く構えておく
バックドライブを安定させるには、ラケットは台よりも高く構えておきましょう。
これにより、色々な高さや回転のボールに対応できます。
ラケットの位置が低いと、バウンドの高いボールが打てなかったり、上回転の伸びてくるボールに対応できなかったりします。バックスイングがスムーズに取れるのは、低い位置よりも高い位置です。
このように、ラケットは台よりも高く構えておくことが、バックドライブを安定させるコツです。
手首をひねりすぎない
バックドライブを安定させるには、バックスイングで手首をひねりすぎないようにします。
確かに、大きなバックスイングにしたり、手首をたくさん捻ったりしたほうが、回転量や威力が増します。しかし、安定しません。特に、手首の小さな動きに頼りすぎると、スイングやフォーム全体のバランスが崩れます。
まずは、確実に返球できるようになってから、回転量を増やしたり、威力のあるボールを打つ練習をしたりしましょう。
このように、バックスイングで手首をひねりすぎないようにすることが、バックドライブを安定させるコツです。
コンパクトなフォームにする
前腕中心にコンパクトなフォームで打つことも、バックドライブを安定させるコツの1つです。
腕全体で大きなスイングをすると、スイングの方向が定まりません。また、打球面の角度も不安定になります。
バックドライブは得点することも可能な技術ですが、まずは確実に返球し、ラリーで先手を取れるようになりましょう。
このように、バックドライブを安定させるには、前腕を中心にスイングし、コンパクトなフォームで打つこともコツです。
フリーハンドを肩の高さくらいに
バックドライブを安定させるには、打つ前から打ち終わった後まで、フリーハンドを肩の高さくらいにしておきます。「フリーハンド」とは、ラケットを持っていないほうの手のことです。
これを高い位置に保つことで、軸がブレません。
試しに、フリーハンドを下げた状態で、バックドライブを打ってみてください。すると、体が傾いてしまったり、スイングがやたらと大きくなってしまったりします。
これはつまり、片方の腕だけを振り回していることになり、無意識に体のバランスを崩してしまうのです。
こうした状態を避けるために、フリーハンドを高くしてバランスをとります。
このように、打つ前から打ち終わった後まで、フリーハンドを肩の高さくらいにしておくことも、バックドライブを安定させるコツです。
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卓球バックハンドドライブの練習方法
最後に、バックハンドドライブの練習方法を紹介します。
・多球練習でループドライブから
・ラリー練習
・3球目攻撃
それぞれについて、詳しく解説します。
多球練習でループドライブから
バックドライブは、多球練習でループドライブを打つことから始めます。「ループドライブ」は強い上回転のかかった、山なりの軌道のドライブのことです。
練習相手に上回転や下回転のボールを、バック側に出してもらいます。これをバックドライブで打ちます。
はじめのうちは、スピードや強さよりも、回転をかけることに集中してください。回転をかける感覚を掴んでから、徐々に強いボールを打つようにしましょう。
このように、まずは多球練習でループドライブを打つことが、バックドライブの練習方法としておすすめです。
ラリー練習
ラリー練習では、対上回転のバックドライブを練習します。
練習相手と、バック対バックでラリーをします。ロングサーブから始め、ボールを見極めて、バックドライブをします。相手にブロックをしてもらって、これを続けます。
最初はゆっくりでいいので、ラリーを続けましょう。少しずつ、回転→スピードにシフトして、バックドライブを練習します。
以上が、対上回転のバックドライブのラリー練習です。
3球目攻撃
3球目攻撃で、対下回転のバックドライブを練習する方法があります。
相手のバック側に、下回転サーブを出し、自分のバック側へツッツキで返してもらいましょう。これをバックドライブで打ちます。
多球練習と同様に、はじめは回転をかけることに注力してください。また、確実に返球できるようになりましょう。
状況に合わせて、ループドライブやスピードの速いものなど、使い分けられるようになれば最高です。
慣れてきたら、横下回転など他のサーブからの3球目攻撃でも練習します。
このように、3球目攻撃で、対下回転のバックドライブを練習できます。
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まとめ
今回の記事では、卓球のバックハンドドライブのやり方やコツ、練習方法などについて解説しました。
対上回転と対下回転で、バックハンドドライブのフォームや打ち方は少し違います。しかし、どちらもしっかり回転をかけて打つことが重要です。
バックハンドドライブは、フォアドライブより難易度が高いので、焦らずにじっくり時間をかけて習得してくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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