卓球のサーブには、いくつかの要素や、様々な種類の回転があります。
また、回転のかけ方や打ち方にも色々なものがあります。
試合で勝つために、それらを身につけて、自分のサーブを確立しましょう!
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もくじ
卓球のサーブの要素
卓球のサーブの要素には、以下の4つがあります。
サーブの高さ
サーブにおいて一番大事なのは、バウンドの高さです。
これを、低いバウンドにすることが重要になります。なぜなら、高いバウンドだと、容易にスマッシュを打たれてしまうからです。
よって、ネットの高さをギリギリを越えていくサーブを心がけましょう。
そのために、低い姿勢からサーブを出して、低い位置でボールがラケットに当たるようにします。
サーブの長さ
卓球のサーブで、高さの次に重要なのが「長さ」です。長さとは、台上のネットと、相手コートでのバウンドの距離を表します。
両者の距離が近いサーブを、「短いサーブ」と言います。逆に、この距離が長いサーブを、「長いサーブ」といいます。
サーブは、自陣コートに1バウンド、ネットを越えて相手コートで1バウンドさせます。
短いサーブ
短いサーブは、相手コートで2バウンドするように出しましょう。こうすれば、相手は台を邪魔に感じて、強く打てません。
逆に、2バウンド目が台から出る長さだと、大きなスイングで強打されてしまいます。
こうした短いサーブを出すには、ポイントがあります。それは、エンドラインギリギリでサーブを打ち、自陣コートでのバウンドをネット付近にすることです。
エンドラインとは、ネットに対して並行な、自陣コートの白いラインのことです。ここからサーブを出すと、ボールに勢いがつかず、ネット付近でバウンドしやすくなります。
逆に、台から離れたところでサーブを出すほど勢いがつき、ネット付近でバウンドさせるのが難しくなります。
また、自陣コートでのバウンドをネット付近にすることで、相手コートでのバウンドもネットに近くなります。これにより、2バウンドしやすくなるのです。
長いサーブ
長いサーブは、相手コートのギリギリにバウンドする、スピードの速いものにしましょう。
これにより、相手に強打する時間を与えません。中途半端な速さでは効果がないので、上級者向けです。
コツは下の図のように、自陣コートでのバウンドをエンドライン付近にすることです。
そうすると、相手コートでのバウンドもエンドライン付近になります。
サーブのコース
卓球のサーブのコースは、「フォア」「バック」「ミドル」の3つがあります。
相手の利き手側が「フォア」、反対側が「バック」です。
「ミドル」は、相手の利き手側の、脇のあたりのことを指します。
サーブの回転
卓球のサーブの回転は、大きく分けて4種類あります。
「上回転」「下回転」「横回転」「ナックル(無回転)」です。
これらは独立したものではなく、組み合わさる場合もあります。例えば、「上回転」と「横回転」が組み合わさったサーブは、「横上回転」と呼ばれます。
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卓球のサーブの種類と打ち方
卓球のサーブの種類は、以下の5種類です。
上回転サーブ
卓球の「上回転サーブ」は、前進回転のかかったサーブのことです。別名、「アップサーブ」とも呼ばれます。
相手のラケットに当たると、ポコっとボールが浮くので、ミスを誘えます。ただし、ボールがバウンドしたときに弾みやすいので、注意が必要です。
上回転サーブはレシーブしやすいので、相手に強打されないように、コースや長さを徹底しなければなりません。
基本的なフォアハンドの打ち方、フォームで打つことができるサーブなので、初心者もトライしやすいです。
まず卓球台に対して直角に構えて、トスを上げます。
次にバックスイングの時に、利き足(ラケットを持っている側)の方に、少し体重を乗せます。
バックスイングとは、ボールを打つ前にラケットを引くことです。
そして、ボールの斜め上をこするように打ちます。この時、ラケットの面をボールに対して、ややかぶせ気味にするのがコツです。
同時に、利き足にかけた体重を、反対の足に移動させながら打ちます。体重移動をすることで、より威力のあるボールを出せます。
最後に、ラケットを後ろから前へ、押し出すように振り抜きます。
できるだけ低い位置で、ボールをラケットに当てましょう。そうすれば、低いバウンドになるので、相手に強打されにくいです。
下回転サーブ
卓球の「下回転サーブ」とは、バックスピンのかかったものです。バックスピンとは、進行方向と逆の回転を表します。
下回転サーブは、相手のラケットに当たるとポトっと下に落ちます。よって、強打しにくいです。ゆえに、レシーブからの攻撃を防ぐことができます。
3球目攻撃(サーブを1球目、レシーブを2球目と数えた時、3球目に攻撃をすること)につなげたいときや、相手の様子をうかがってからラリーをしたいときに有効です。
この下回転サーブは、フォア面からだけではなく、バック面からも出せます。
下回転のフォアサーブ
「下回転のフォアサーブ」では、下の写真のように、ラケットを握ります。
これは、手首のスナップを使いやすくするためです。
次に、卓球台に対して直角に構え、トスを上げます。利き足に体重を少し移動させ、打つ瞬間に反対の足に体重を大きく乗せます。この時、ラケットを曲線的に動かして、ボールの底を丸くすくうように打ちます。強くぶつけるのではなく、かするように当てることがコツです。
また、下の図のように、ラケットの端に当てるようにしましょう。ラバーと接触する距離が多くなり、回転がかかりやすくなるからです。
力は抜いておいて、ラケットに当たる瞬間に、グッと親指に力を入れて握ると、より強い下回転をかけられます。
なるべく体の近くで打った方が、やりやすいです。これは、相手に回転を分かりにくくさせる効果もあります。
下回転のバックサーブ
「下回転のバックサーブ」は、まず卓球台に対して平行に構え、トスを上げます。
トスを上げたら、利き足に体重を乗せます。反対の足に体重を移動させながら、ラケットにボールを当て、肘をしっかりと引いて、横に滑らすようにスイングします。フォアサーブと同様に、ラケットを曲線的に動かして、ボールの底を丸くすくうように打ちます。また、かするように当てることも同じです。
利き足を軸にして、体を回転させるようなイメージです。最後は、体のひねりに合わせて正面を向きましょう。
横回転サーブ
卓球の「横回転サーブ」は、進行方向に対して垂直に回転のかかったものを指します。
この回転は、左回転と右回転に分類されます。左回転とは、反時計回りのものです。右回転は、時計回りのものです。
左回転のかかったボールは、相手のラケットに当たると右方向へ飛びます。逆に、右回転のかかったボールは、左方向へ飛びます。
初心者にとっては、レシーブまでに判断が追いつかず、返球が一番難しいサーブです。身につければ、非常に大きな武器になります。
一般的に、右利きの場合のフォアサーブは右回転、バックサーブは左回転となります。逆に、左利きの場合のフォアは左回転、バックは右回転となります。
初心者は、下回転サーブをきちんと習得してから、横回転にトライするのが望ましいです。上級者になれば、下回転や上回転と横回転を合わせたサーブを出すことも可能になります。
この横回転サーブも下回転と同様に、フォア面・バック面の両方から出すことができます。
横回転のフォアサーブ
「横回転のフォアサーブ」をする時は、下の写真のようにラケットを握ります。
これは、手首の可動域を増やして、回転をかけやすくするためです。
台に対して直角に構え、トスを上げます。ボールが落下してくるのに合わせて、バックスイングをします。利き足から反対の足に体重を移動させて、打ちます。この時に、ラケットの先端をまわして、振り子のように動かすのがコツです。
先端の方が重いので、振り子のように振ると、重さを利用してサーブを打つことができます。
横回転のバックサーブ
「横回転のバックサーブ」はまず、卓球台に対して平行に、利き足をやや前にして構えます。
その足に体重を乗せて、バックスイングをします。
この時、体をひねって、左肩のところまでラケットを振り上げます。バックサーブでは、体の前でボールを打つことになるので、フォアサーブに比べてスイングのスペースがとれません。そこで、体をひねることでスペースを作って打つわけです。
スイングに入り、ラケットの先を下に向けてボールをラケットに当てます。その後は、肘を大きく上げるように振り抜きます。
ボールがラケットに当たる瞬間に、面が上を向いてしまっていると、下回転サーブになってしまうので注意しましょう。
ナックル(無回転)サーブ
ナックルサーブは、回転のかかっていないものを表します。「ナックル」は「無回転」という意味です。
威力はないので、単体ではあまり使えません。でも、下回転や上回転サーブの合間に使えば、ミスを誘うことができます。
まず、卓球台に対して直角に、利き足を一歩下げて構えます。
トスを上げてボールが落ちてくるタイミングに合わせて、ラケットをスイングします。この時に、できるだけ回転をかけないよう、グリップ付近でボールをとらえましょう。
そして、ボールをラケットの面でグッと押し出すようにするのがコツです。
ラケットの振り抜きは、ほとんど意識しなくて大丈夫です。
しゃがみ込みサーブ
卓球の「しゃがみこみサーブ」とは、しゃがみこんで打つものを指します。
体全体を使うことで、簡単に強い回転をかけることができます。基本的にこのサーブは横回転ですが、上回転・下回転・ナックル、すべてを繰り出せる打ち方です。
「王子サーブ」と呼ばれるものも、しゃがみこみサーブの一種で、大阪の「王子卓球クラブ」で開発されたものです。
しゃがみこむ分、動きが大きくなるので、次のラリーへ備えて早く体勢を整えないといけません。
まず、下の写真のようにラケットを握ります。
次に、卓球台に対して平行に、利き足を少し後ろに下げて構えます。トスをして、ボールが落ちてくるタイミングに合わせてバックスイングし、しゃがみこみと同時に打ちます。フォア面(写真では黒色のラバー)で、ボールの外側を捉えるように、ラケットを右から左下に振り抜きます。
サーブを打ち終わったら、すぐに体勢を整えて、次のボールに備えましょう。
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卓球のサーブの習得順序
卓球のサーブには、習得するのにオススメの順序があります。
サーブを打つ時はまず、正しいラケットの持ち方ができているかを確認します。次に、正しいやり方や打ち方で、サーブを打てているかをチェックします。そうでなければ、強い回転をかけたり、上手くサーブをしたりすることはできません。
素振りや打ち込み練習を繰り返して、きちんと体に覚えさせましょう。
ラリーの感覚に近い上回転から順に、下回転、横回転、ナックルと習得していくと、上達が早いです。
サーブミスをしないことを前提に、様々な回転をかけたり、狙った長さやコースにサーブを出せたりするようになりましょう。
そして、最終的には構え方やバックスイング、フォロースルー(打った後の動作)を同じにしましょう。
これは、どんなサーブを打つのかを、相手に悟られないようにするためです。予測通りのサーブをレシーブをするのと、意外なサーブをレシーブするのとでは、成功率が変わってきます。もちろん、後者の方がミスをする可能性が高いです。
回転・コースともに思い通りのサーブが出せるようになったら、相手に悟られない工夫をすることも考えましょう!
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まとめ
これまで解説したように、卓球のサーブには押さえておくべき要素と、いくつもの回転があります。
サーブは「相手の回転の影響を受けない唯一のボール」かつ、「相手がいなくても練習できる、唯一の技術」です。
戦術や試合の組み立てに大きく関わってきますので、色んなサーブを自在に出せるようにしておきましょう!
最後までお読み下さり、ありがとうございました!!
あなたの卓球ライフを応援しています♪♪
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